
nippperのプラモソムリエ・内藤あんもアニキの連載記事が大好き。毎回、模型店やwebで「このモチーフ作りたいけど買って大丈夫か……」と心がざわついてしまう模型がサク―っとレビューされている。こんなにありがたいことはない! いつかアニキのオススメを作りたいな~と思っていた時に3連休がやってきた!!
ついに俺は、アニキがオススメしていたKPモデルのテンペストを手にしたのだった。

タミヤやハセガワ、レベル、エアフィックスの箱って、やっぱすごいよね。かっこいいもん。触りたくなるもん。模型量販店もまとめてくれてるし。
でも、飛行機模型の棚の端っこの方にさ、これでもかと佃煮みたいに赤や黄色、よくわかんない文字が書かれた箱が積まれている所がある……。あそこにいるプラモってめっちゃ気になる。怖いもの見たさ的な部分も含めて(「ちょっとお兄さん」的なアレですよ)。
ある意味で共通のダサさがあって、すげーハートには刺さるのだけれど、よく分からない物は普通に手が出しにくい。それをね、あんもアニキはするする紹介しちゃうわけ。その紹介で作ってみたくなったのが、チェコのKPモデルのテンペスト。僕の中でよくわかんないメーカー×イギリス空軍最強戦闘機という、謎の牛丼チェーン×今半みたいなコラボプラモなのだ。


ニューキットでも、たま~にタイムマシンからのび太君(放送スタート当時)が落としてしまったようなプラモが現代に爆誕することはあるけど、このプラモは問題なし。アニキのレビューにも書いてあったとおりだ。

バリエーション展開や、塗装のしやすさ、実機のような分割などちょいと捻った手心、ユーザーへの思いやりみたいなところにこそ、ドキドキしちゃう。ちょっと知らないメーカーのプラモを組んで、「なんでそんなにちゃんと分割するの!? 竹割ズドーンでええやん(悶絶)!!!」って経験を何度もした。
KPモデルはどうなんだ……ラジエーターが付いている機首なんかがそんなポイントだ。いちばん目立つところ同士のドッキングシークエンス。「うまくいってくれ~~」と念じて合わせると8割問題なしの感触。「今日ちょっとハンカチ忘れちゃったの」くらいの許せるレベルだった。これならいけるぜ!! アニキがオススメするわけだ!!


全部完璧なんかじゃない。遂に現れたすり合わせポイント。でも本当にそこだけ。しかも裏側だし良く見えない!! プラモに限らず、趣味が全部思い通りに行ったらつまらないよね。お気軽お手軽もいいけど、時にはちょびっとだけ頑張ってみる。
ワインが好きになり始めた時、初めてワインショップに入った時のことが蘇ったりする。なんだかわからないメーカーの物を、それこそプラモソムリエが進めてくれる。それを実際に味わってみる。すげー楽しい!!! と思える趣味の回転。この黄金の回転は、俺に最高の連休を与えてくれた。連休も残すはあと1日! アニキのオススメを完食したいね!!! あと1日しかないと思うか、もう1日あると思うか? そんな心持ちの違いでも、趣味の楽しみ方は変わると思う。今日もプラモ最高に楽しもうぜ。
