

昨年のエヴァ完結、今年公開の『シン・ウルトラマン』に、製作が発表された『シン・仮面ライダー』。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの庵野秀明監督のTVシリーズ初監督作品が『ふしぎの海のナディア』。1990〜91年放送のこの作品は2021年には30周年。そんなアニバーサリーに(実際にはちょっと遅れて2022年1月に)発売されたのがこのベルファイン製のメカニックセレクション。
本作品のヒーローといえる万能潜水艦ノーチラス号、悪の秘密組織ネオ・アトランティスの潜水艦ガーフィッシュ×2、ガーフィッシュⅡ×2、後から仲間になる悪役グランディス一味の万能戦車グラタン、計6つのプラモデルがひとつの箱にまとまめられた最近では珍しいセット形態のアイテム。
「何のプラモ?」と聞かれたら「ノーチラス号」とか「グラタン」みたいな個々のガジェット名じゃなくて「『ふしぎの海のナディア』のプラモ」って番組タイトルで答えたい。

ノーチラス号はバンダイ、コトブキヤに続く通算3回目のプラモデル化。ランナー1枚に収まるのにパーツ数は結構多い!?単色成形でありながら塗装しやすいように塗り分けに合わせてことごとくが分割されている。


色分けに限らず格納庫ハッチやスクリューファン等、「メカとして別パーツだったら嬉しいな」という要素のことごとくが別パーツになっている。13センチちょっとしかないのに組みごたえはかなりのモノ。食玩程度の作りだと思っていたら1時間程かかってしまった。

小さくて、1時間もかかって、それでも満足度が高い。同じノーチラス号でも既存の他キットにはないブリッジ分離ギミックが「それだけの時間をかける甲斐」を与えてくれる。見慣れない部品分割の正体はこのためだったワケだ。ただ外れるだけでなく前後左右4カ所のフィンが可動して展開するのもウレシイ。

敵対するネオ・アトランティスの潜水艦ガーフィッシュとガーフィッシュⅡは共に初めてのプラモデル化。同じランナーに仲良く一隻づつ収録されていて否応なく2隻の違いを比較できる眺めが既に面白い。さらにそのランナーが赤白2色ついてきて合計4隻揃えられる豪華なセット構成!



単品だとなかなか商品にならないようなやられメカ。セット売りだからこそキット化にこぎつけたともいえるわけでそれだけでも値千金のセット構成。しかもひと箱の中身だけで艦隊が編成できてしまう!

敵と味方が一度に手に入る…つまり、このセットだけでノーチラス号とガーフィッシュ隊の死闘(ブンドドですね)を繰り広げることができるのだ!
もし単品で売られていたら、ブラインドボックス仕様だったら、この景色が見れるまで買いそろえていただろうか?

最後に何で今まで無かったのかが解らない(!)まさに待望の初プラモデル化、万能戦車グラタン!キッチュな赤で成型されたランナーが眩しい!

悪役3人組、グランディス一味の駆る万能戦車グランディス・タンク、通称「グラタン」。コアなファンほど大好きなんじゃないかと思う。プラモデルを手にするまでに30年かかりました(嬉し泣)!アニメ映えするコミカルなスタイリングをバッチリ再現できています!

面白いのは変形ギミックの処理。砲塔は砲身を外して本体をグルリと裏返すことで収納状態に変形。他は部品の差し替えで処理してるのに、ココが本当に、たったこれぽっち「実際に変形」するだけでワクワクが爆上がり!「このグラタンは本当に(一部だけど)『変形』するんだぜ!」ってね。

箱の中身、全部組んだ!部品も控えめな6つのプラモ……否、6つでひとつのプラモデル。
潜水艦5つと戦車ひとつを組んだんじゃあない。『ふしぎの海のナディア』の世界を組んだんだ。
もし「最近プラモ、なに組んだ?」って聞かれたらこう答えるよ「ふしぎの海のナディアを組んだよ!」ってね……。