

あまりにも美しく、ずっと眺めていたくなる銀色のプラスチックと、波形ジュラルミン製応力外皮のディテール。僕は今までエアレーサーや戦闘機などは作ったことがありましたが、旅客機は作ったことがありませんでした。そんななか、「この飛行機綺麗だな」と思って手に取ったプラモがたまたま旅客機でした。ドイツのユンカース社が世界初の全金属製旅客機としてこの世に送り出した「ユンカース F.13」。世界初(全金属性旅客機として)のものが僕の旅客機のお初になったのです


現代のジェット機の旅客機プラモは、元の飛行機がそもそも大きいので「1/144スケール」や「1/200スケール」といったものが主流。多くの人が楽しめるように小さなスケールとなっています(完成するとそれでも結構なサイズ)。ユンカースF.13は、全長が約10mほどなので、飛行機のメインスケールのひとつである1/72スケールで楽しめます。このスケールなので、コクピットや客室、エンジンなどもパーツ化されていて、第一次世界大戦末期ごろに誕生した旅客機のシルエットと中身の両方を楽しめます。


コクピットを組んでいると、板の裏にカーテンが彫刻されていました。それを見て「俺はいま、旅客機を組んでいるんだ!」と強く思わされました。パイロットと客室の関係をつなぐ小窓をカーテンで断つことで乗客のプライベートが守られ、「旅」が発生するんですね。素敵なパーツです。


▲そして上からパーツをセット!! これでほぼ胴体が完成!!

初めて作った旅客機のプラモが、こんなに素敵なプラモで幸せでした。美しい銀の成型色と表情豊かな表面のディテールが僕の目を楽しませてくれて、さらに客室のカーテンはこの飛行機が旅客機であるということを僕に伝えてくれました。まさにあのカーテンは旅客機の武装。僕の心を見事に撃ちぬいたのでした。
