旅客機のプラモを初めて作って出会った素敵なパーツ。レベル ユンカース F.13

▲スタジオジブリ・宮崎駿監督による映画『風立ちぬ』。こちらにも登場する飛行機です

 あまりにも美しく、ずっと眺めていたくなる銀色のプラスチックと、波形ジュラルミン製応力外皮のディテール。僕は今までエアレーサーや戦闘機などは作ったことがありましたが、旅客機は作ったことがありませんでした。そんななか、「この飛行機綺麗だな」と思って手に取ったプラモがたまたま旅客機でした。ドイツのユンカース社が世界初の全金属製旅客機としてこの世に送り出した「ユンカース F.13」。世界初(全金属性旅客機として)のものが僕の旅客機のお初になったのです

▲主翼の波形ジュラルミンの表情が素敵!
▲なんだか生物の骨格標本のような形状。コクピット部分が顔に見えますね

 現代のジェット機の旅客機プラモは、元の飛行機がそもそも大きいので「1/144スケール」や「1/200スケール」といったものが主流。多くの人が楽しめるように小さなスケールとなっています(完成するとそれでも結構なサイズ)。ユンカースF.13は、全長が約10mほどなので、飛行機のメインスケールのひとつである1/72スケールで楽しめます。このスケールなので、コクピットや客室、エンジンなどもパーツ化されていて、第一次世界大戦末期ごろに誕生した旅客機のシルエットと中身の両方を楽しめます。

▲中身といってもあっさり。でもこれだけで、パイロットが座るコクピットの前にエンジンがあって、客室は4人席しかないということがわかります。しかも客室の後部座席はちょっとラグジュアリー感があるソファになっているんですね
▲「戦う飛行機ではなく、旅客機である」と思わせてくれるのがこのカーテンのディテール!

 コクピットを組んでいると、板の裏にカーテンが彫刻されていました。それを見て「俺はいま、旅客機を組んでいるんだ!」と強く思わされました。パイロットと客室の関係をつなぐ小窓をカーテンで断つことで乗客のプライベートが守られ、「旅」が発生するんですね。素敵なパーツです。

▲コクピットと客室を胴体側面パーツで挟みます

▲そして上からパーツをセット!! これでほぼ胴体が完成!!

▲あとは主翼や脚をつければ完成です。組み立ても1時間ちょっとで楽しめました

  初めて作った旅客機のプラモが、こんなに素敵なプラモで幸せでした。美しい銀の成型色と表情豊かな表面のディテールが僕の目を楽しませてくれて、さらに客室のカーテンはこの飛行機が旅客機であるということを僕に伝えてくれました。まさにあのカーテンは旅客機の武装。僕の心を見事に撃ちぬいたのでした。

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。