

日本を代表する模型メーカーのひとつ、ハセガワから片刃ニッパーが発売されました。nippperですからね。ニッパーをレビューしないでどうすんだと。摺動部に入れられたハセガワ トライツールのロゴとMADE IN JAPANが自信を覗かせます。さて、その性能やいかに……。

まず目を奪われるのが刃の薄さ。最厚部でも1mmしかなく、ランナー(プラモの枠)とパーツの間が狭くてもすんなり入っていくことができますし、パーツにかかる負荷も極めて小さくなるメリットがあります。そのかわり、曲げたりこじったり、太いものを切ろうとすると破損するリスクがありますので要注意。よく切れる刃物は、細心の注意とともに使いましょう。

刃先を超拡大。摺動部から刃までがツライチな「ストレートタイプ」なのが特徴です。また、左側が鋭く尖った刃で、右側はその刃を面で受け止める「まな板」の役割を果たしているのがわかります。これが片刃ニッパーの特徴で、現在プラモ用ニッパーのトレンドになっています。

片刃ニッパーでキレイにゲートが切り取れるのは「パーツの端にゲートがあるもの」であって、面から生えているゲートを切ると刃とまな板の段差分だけゲートが残ります。面からゲートが生えているものは両刃ニッパーを使うか、片刃で大まかに切ったあとからデザインナイフやヤスリで残ったゲートをキレイに均す必要があります。なので、刃が上の写真のような形状になっていることを覚えておいて、ゲートをすべて削ぎ切るにはどの方向で使えばいいかを常に意識していなければいけないのが片刃ニッパーのデメリットと言えるでしょう。



切断面を見ると、白化はそこそこ抑えられています。切るときにの感触は「ニュル」と「パチン」の中間、「サクッ」というイメージで、開き用のバネはかなりしっかり効く印象です(ニッパーのような基礎的な工具って本当に「使い味」を体験してみないとわからないものですから、模型店で試せる機会がなどがあるといいですよね……)。
個人的にはかなり繊細な使い方を要求してくるニッパーだと感じましたが、ニッパーのように使用頻度が高いもので重要なのは入手性です。タミヤ製ニッパー同様、ハセガワブランドであればおそらく多くの模型店で常に買うことができるようになると思うのですが、「いつでも確実に入手できる片刃ニッパー」にひとつ選択肢が増えたことはとても評価できることだと思います。

鋭い先端を保護するカバーも標準装備。片刃ゆえにやや段差が大きいためハセガワ製品が近年多用している「アンダーゲート(パーツ裏面から突き出たゲート)」の処理にはやや向かない印象ですが、飛行機模型やカーモデルではパーツのフチからまっすぐ突き出たゲートが採用されていることが多いのでスケールモデラーの皆さんにオススメしたい所存。ハセガワ製片刃ニッパー、ぜひとも購入候補に入れてください。そんじゃまた。