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「NEOトラック」の実力を見せてもらおうか!ドラゴンの新生ミニスケール戦車プラモを作ってみる。

▲パッケージ、かっちょいいデザインにまとめられている。イラストは1/35と同じですなー。

 ドラゴンのミニスケールモデル(1/72の戦車模型)ってけっこう古くからラインナップされておりまして、1/35スケールのアイテムを小さくしたキットもあれば、最初から1/72で開発されたキットもあります。最近の中国軍とかの現用装甲車なんかは完全新規だよねー。そんなドラゴンのミニスケですが、人知れずちょっとずつリニューアルされておりまして……。
 今回は1/35にも採用されているドラゴンの新しいキャタピラパーツ「NEOトラック」が付属した「1:72 ARMOR NEO PRO」のキットを見てみましょう。取り上げたのはドイツ軍のⅢ号突撃砲B型。1/35にもラインナップされてる車輛です。元々ぐるっと巻けばハイ終わり、のベルト式履帯(柔らか素材)が付属した状態で売られていたキットですが、今回はNEOトラックが新規に付属した状態でのキット化。他にも同じ仕様のキットがどばーっと発売されております。で、NEOトラックって何?

▲パッケージ側面にもNEOトラックの売り文句。
▲パーツ数はミニスケと考えると多めにも感じますけど転輪とか同じ形状のパーツが多いからしょうがないかな。
▲OVM(スコップなどの社外装備品)なんかは一体成型で彫刻されておりこれはこれで気持ちよい。

 恐らく1/35のデータを縮小しつつ、まとめられるパーツは一体成型としたパーツ構成にしています。車体なんかはスライド金型を使用してバスタブ式に一体成型されてるので歪んだりせずに安心。ドラゴンの金型技術ならこれらOVMなんかは別パーツ化も可能だと思うんですが、ミニスケールらしく作りやすさに配慮して一体成型としてくれているのが嬉しいですね!ディテールもくっきりしていて塗装するのが楽しみですな!

▲件のNEOトラックパーツ。固くてディテールの良いプラスチックのコマを自分で接着するのがNEO。

 NEOトラックは直線部分と起動輪にかかるところ用のひとコマずつがそれぞれ別れたパーツ構成。小さいぞこれは……ちょっと手こずりそうだなと思いつつも起動輪部分を組んでみる。

▲想像以上にバチピタリ。

 キャタピラ同士のかみ合わせ部分にもズレとかがなく、綺麗に組みつける事が出来ます。これは感動したよ!ちなみに起動輪なんかはひとコマずつ接着して帯状にして巻きつけるより、コマ数の確認だけちゃんとしながら起動輪の歯に組み込み、流し込み接着剤で固定するとラクチンです。これなら接地面とかの長いパーツもラクラクセット出来るんじゃないかなー。

▲おっなんか長いぞ??

 起動輪から転輪、転輪から誘導輪へ……という流れはベルト状に一体成型されたキャタピラを曲げながらセットするんですが、明らかに必要な長さより余るぞ!説明書を見ると誘導輪のところもヒトコマずつ組めって書いてあるのに……。上部転輪の上にセットするキャタピラも明らかに長い。

 まあ、何故かというと同じ履帯を使用するⅣ号戦車やシャシーが延長されてるナースホルン対戦車自走砲にも使いまわせるパーツとして設計されているらしく、車体が短いⅢ号戦車系列にはちょっと長いわけです。そこはモデラー諸兄が適宜対応してねっていう仕様のキットなんだね……!つーことでキャタピラを誘導輪に合わせて曲げつつ接着。因みにこのキャタピラパーツ、指で簡単に曲がるけど力をかけすぎると次の瞬間折れてるので注意です。

 ちょっとアクシデントもありつつ薄くてパリっとしたキャタピラが巻き付けられることで足回りがモッタリとした感じにならず、スケール感を見失うぐらいのシャープな突撃砲が完成します。むしろ一体成型されたOVMが気になりだす始末だぜ!(本末転倒)
 ミニスケのキャタピラってのは昔からメーカー毎に試行錯誤し、作りやすさをスケール感を両立させようと苦労している部分。ディテールを若干我慢して一体成型にして組みやすさを優先するキットもあれば、このキットのように若干苦労はするものの1/35を彷彿とさせるパーツ構成でディテールとスケール感を再現しているキットもあります。ちょっと手ごたえがあるミニスケにチャレンジするにはちょうどいいキットかもしれませんぞ!「1:72 ARMOR NEO PRO」、オススメです。

内藤あんものプロフィール

内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。

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