Very Periをまとわせて、暮らしの中に忍び込ませるプラモの話。

 昨年のカラー・オブ・ザ・イヤー2つを使ったもとぴさんの記事が本当に「やられた!」という内容だったので、私も真似しようと思っていたら2022年が到来。そして今年のPANTONEのカラー・オブ・ザ・イヤーはなんと1色!(むしろ2色あったのが去年だけなんだな。)
 1色ならそれを塗ればいいじゃない、ということでVery Periという色の雰囲気を探る。うーん、紫と言ってしまえばそうなのだけど、わりと明るくてちょっとだけ赤みを感じるブルー……。

 まずはプラモを組む。形の良い、手早くできるのがいい。今日は夕方から用事があるので限られた時間で楽しめるものをチョイスした。1/35のオートバイは繊細なのにクレバーな設計だから、ぱぱっと組むだけですごく緻密なものができてよろしい。

 バイクにピッタリとフィットっするライダーもこしらえて、20分。これくらいの時間なら、例えば夕食の後や週末の昼下がりにちょっとだけプラモを触ってみようという気持ちになれるんじゃないかな、と思う。プラモは時間をかけようと思えばいくらでもかけられるけど、こんなふうにサッとおつまみを作るように付き合ってもOKなのだ。

 そして、手持ちのカラーの中から「Very Peri」にいちばん近い色を探す。ガイアノーツの風群青がすごく良さそうだ。『バーチャロン』に出てくる景清というロボットに合わせて調色されたものだが、紫と青の中間で、とても鮮やか。少しだけ彩度を落としたほうがシックな雰囲気になりそうだったのと、Very Periのどこか軽やかな感じが欲しくて白を20%ほど足した。これを全体にガバっと吹き付けると、一気に軍用車両が暮らしの中にありそうな色に変化する。


 ちょっとした出窓やPCデスクの端っこにちょこんと置いておくのに素敵な彫刻がひとつ手に入った。プラモをリアルに作るのも楽しいが、こんなに安くて簡単に手に入る精巧なオブジェというのもなかなかない。いちど先入観を捨てて、こんなふうに「好きな色に染まった小さくておもしろいカタチのもの」を作ってみると、プラモは簡単にあなたの暮らしの中に入り込んで来るはずだ。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。