エアフィックスの小さな対決セット/シャーマン戦車のおもてなしをシェアします。

 これ車体の底パーツ!何も考えずにランナーからバチバチ切って「ん、どっちが前だこれ……」となってからよく見てみたら、思わず笑っちゃったね。刻印で戦車のカタチが彫られているじゃないですか。パーツの前後を戦車の絵で表現する!わかりやすいのか、わかりにくいのか、どちらにせよユニバーサルデザイン。かわいいね。

 またしてもバラバラの足周りの話をするけど、これよーく観察してみてください。リターンローラーや起動輪の端っこに履帯の歯が噛み合っている状態が一体で彫刻されてるんですよ。同梱されたティーガー戦車とはまた少し違うアプローチで、「初めて組む人でもちゃんと組める部分分割履帯ってどんなカタチだろうな〜」というのをゼロベースで考え抜いた痕跡が見て取れます。すごく嬉しくなっちゃうねこういうのは。

 おかげさまで組み立てはやや難しいんですが、それにしても1/72スケールでこの立体感ある足周りがぞいぞい組み上がっていくのはかなり楽しい。立体パズルのような組み味は文章で説明するのも難しいし、写真で見せてしまうと「なんだそんなことかぁ〜」となってしまいそうなので、これはみなさんが自分で組んで「うへへ」と笑うのがいいと思います。組み上がったらどうなってるかわからないのもプラモの面白いところ!

▲組み上がった状態がこちら。サスペンションのボギーとか履帯そのものの立体感がちゃんとありますね
▲さてこちらは同じプラモに入っている「一体型」の足周り。こちらはもう、本当に切って貼るだけで完了!

 こうやって組み付けてみると、すべてが一体成型されているおかげで履帯の歯が左右でズバ―ッとつながった形状になってしまっていたり、全体にちくわぶみたいなヌメッとした状態になっているのが気になるっちゃ気になります。とはいえこれが「ひとつのパーツをただ切って貼るだけ」で現れた状態だと思うと、それならそれもアリじゃんね〜、と思えてきませんか。

▲ほら、横から見たらあんまりわからんですばい

 あっという間にシャーマンとティーガーが対決状態になりましたよ!「左側はちまちま貼って、反対側はごっそりワンパーツで時短」なんて遊び方も可能です。たとえばハイキングに出かけるときも、パートナーや当日やってみたい遊びによってコースや交通手段を変えたりしますよね。花を観察したいからゆっくり歩くのもOK、山頂でビールを飲みながらのんびりするのが主眼ならロープウェイでスパッと登頂。どっちも楽しいし、時と場合によって使い分ければいいんです。プラモとひとくちに言っても、こんなふうに多彩なルートが用意されていると、自分の好きな楽しみ方ってなんだっけ?と立ち止まって考えることができる、というわけでございます。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。