英国生まれのドイツ戦車プラモ、ティーガーの足周りを実際に味見する!

 読みましたかエアフィックスの1/72ティーガーの話。まだの人は読みましょう。大事なのは車体や砲塔(これはわりとフツウの分割なのですが……)よりも、足周り。戦車でも組むのがめんどくさい転輪と履帯が「速攻できるコース」と「ちまちま組んで精密感を味わうコース」のどちらか選べるようになってるというエラいプラモなんです。

 こちらは一体(メーカーは「組み立て済み!」と言ってます)の足回りパーツ。パチンとニッパーで切り離せばOK。そのかわり幅広の履帯の真ん中に入ったディテールや、オモテからもウラからも見える互い違いの転輪を表現するために真ん中で真っ二つに分かれているのが見どころですね。

▲こんなふうに、ふたつのパーツを合体すれば足周りがワンセット完成!
▲車体から突き出ているサスペンションアームに、足周りのユニットをごっそりと取り付けるわけですよ。

 こんどはバラバラに分割された足周りのパーツを選択して組んでみましょう。転輪はまあまあ一体化されていますが、起動輪(いちばん左の歯車みたいなやつ)などはかなりトリッキーな接着方法でそれぞれの位置がバシッとキマるようになっています。転輪上部に設けられた3つの丸い穴はつながったキャタピラの位置を決めるためのダボ穴になっていますよ!

 履帯の真っ直ぐなところはワンパーツになっていますが、前後のぐるりと回り込んでいるところは2コマずつが合体したパーツをちまちまと貼っていきます。これはこれで楽しい作業なんだよね。きれいな曲線を描くように貼れると「おっ、模型上手くなったような気がするな!」と思えます。履帯に彫り込まれた滑り止めのディテールもよく見えますね。左右にガバ―ッと分割された「速習コース」だとここは再現されていません。

 それぞれ組み上がりましたが、こうやって見ると確かにちょっと違いがありますね。薄い転輪が何層も重なった「ちまちまコース」と、ズドーンと奥から彫刻的に立ち上がってだまし絵のようになっている「速習コース」をじっくり見比べてみてください。とかなんとか言ってますが……。

 いや、これ真横から見たらほとんどわからんな!さらに塗装して影色を入れたりすると「速習コース」の立体感も補われるはずです。これ、「どっちが簡単」とか「どっちが正確」みたいな話をしてしまうとそこでおしまいなんですが、たとえば「今日プラモを作る時間がどれくらいあるかな?」とか「1分で終わる工作と15分かかる工作で、15倍のクオリティの差があるかな?」みたいなことを考えると、けっこう重要な選択だと思いません?

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。