

小スペース、自分の目の届く範囲のステージで繰り広げられる模型完成までのミュージカル。筆塗りは僕にとってそんな感じ。ひとアクションでの変化の仕方が目と指先からダイレクトに伝わる。はみ出さない様に呼吸を止めて筆を動かすときは、まさに劇中の緊迫シーンの様。心臓がバクバク。うまくいくと思わず大きく息を吐いてしまうほどだ。



僕はせっかちだから、ついつい同じ筆(または同じシリーズの筆。例えばタミヤのモデリングブラシPROIIシリーズだけで塗る)でいろんなところを塗り込んでいこうという「ゴリラ塗り」をしてしまう。同じ筆でタッチを変える様な器用さは僕にはなかったのだが、重ね塗りの際に「筆を替える」という単純なことをしただけで、表面に異なった筆のタッチが生まれ、雰囲気がとても良くなった。そんな経験をすると筆に対する見方も変わるもんだ。

僕は筆塗りをする際に、クリアーカラーでその模型のシチュエーションにあった色を表現するのが好き。今回塗った零戦はお外で撮影しようと決めていたのと、空の色を受ける零戦のイメージが好きだったので、タミヤアクリルのニュートラルグレイにクリアーブルーを少量混ぜたものを最後の重ね塗りの際に各パネルの中央とかにちょんちょんと塗った。そして下面は影になるので、スモークを混ぜたニュートラルグレイを塗って影で暗い雰囲気にしている。普通の塗料を混ぜると塗料が濁ったりしてこの様な表現が難しいのだが、クリアーカラーなら塗料を濁らすことなく青みや赤み、暗くしたりできるのでおすすめ。



グレー一色だったプラモが、1日で僕のステージからお外へ飛び出した。僕はこんな感じでガシガシとダイナミックに塗っていく筆塗りが大好きだ。短時間で思いっきり模型を楽しみ、完成させることができると、これからの自分にもなんか自信がつく。今日はめっちゃやれたな〜って。そして明日も楽しもうって僕はなる。僕は早作りでスイッチが切り替わるようだ。まぁ模型が一つ完成すると何かあなたの中でも気持ちが切り替わると思う。年末年始、ざっとなんか完成させることでまた違ったプラモの楽しみ方が見えると思う。仕事が納まったらあなたなりの方法で一気にプラモを作ってみようぜ!!