花金だ!仕事帰りに買うプラモ。美しいインナーマッスルに酔いしれる。「タミヤ 1/48 サラマンダー」と一緒に今夜は乾杯。

▲イギリスのダックスフォード帝国戦争博物館に展示されている1機。単発ジェットエンジンを背負ったこのシルエットにやられます。かっこいいぜ!

週末が楽しくなるプラモをフミテシの独断と偏見でご紹介する「花金プラモ」。今週はタミヤの1/48傑作機シリーズでぜひともお勧めしたいプラモ「ドイツ空軍 ハインケル He162 A-2“サラマンダー”」をお届けします。サラマンダーは、第二次世界大戦のクライマックスに登場するドイツ空軍の小型ジェット戦闘機。最大の特徴はBMW003エンジンを胴体背部に配置することで生まれた奇抜なシルエット。まじでSFメカみたいなの作ってたのね! っとこのサラマンダーの存在を知ったときに思いました。まさにレシプロ機とジェット戦闘機の過渡期だからこそ生まれた戦闘機です。

このプラモは実機を丁寧に取材されており、コクピットやBMW003エンジンなどサラマンダーの魅力的な部分を全力投球で立体化しています。外装もつるんとスマートで美しく、その美しい側の中にはすんごいインナーマッスルを備えています。しかもパーツ数が抑えられとても組みやすい構成とパーツ精度も実現している超傑作キットなのです。

▲シンプルな外装の中に旨みが詰まるパーツ構成です。背中にはお宝を背負いますよ〜。ビバBMW003エンジン
▲説明書の他に、とても詳細な機体解説と塗装図が付属。刷物も充実!

パーツの密度もさることながら、刷物も素晴らしく、サラマンダーの機体解説はこれを読めばバッチリ。当時のドイツ軍のジェット機研究のお話もスマートにまとめられているので、機体以外のことも知ることができます。

▲背中に背負うBMW003エンジン。サラマンダーの「ハツ」だね! エンジンの側面にくる配線の箇所は、別パーツにしてくっきりとしたモールドが出るように分割されています。一見パーツ数が多そうですが、約10パーツほどで高解像度のエンジンが出来上がってしまいます
▲ん? 同じランナーが2枚あるぞ……

このキットは、エンジンナセルの開閉選択ができて、さらにエンジンはポリキャップで脱着が可能というギミックまで搭載されています。さらにエンジンだけをドーリーで展示することができます。

▲当時の生産ラインの様子
▲いきなりドーリーからスタートなのだ! これを組むと自然とエンジンを乗せたくなるぜ
▲飛行機の周りにドーリーなどがありますね。こんな風に飛行機の脇に関連したものがあると、より情景が広がっていいですね。キットに付属するドーリーを組んでサラマンダーの脇にぜひ置いてみてください
▲コクピットや主脚。主脚庫内に貼るパーツはピシピシと合わさっていくので気持ち良いです
▲先程のパーツが胴体にピシピシと合わさっていきます。そしてこの中央の空間は……3点の軸がありますね
▲このオモリの玉座になります。尻餅をつかないように専用のオモリが最初からキットに入っているんです
▲バーン! コクピットや主脚庫内部の情報量がとても豊かです。オモリで本体もバッチリ安定しますよ
▲エンジンパーツはナセルが閉じた状態と、単体の状態を楽しめます。ポリキャップで取り外しできるので、その日の気分で変えられるのはうれしいですね〜
▲つるんと美しいサラマンダーの隣に、ハイディテールなBMW003エンジンが映えます。このコントラストが最高です
▲エンジンナセル開状態にしてBMW003エンジンを搭載すれば、サラマンダー自体の情報量が増して、全く異なる表情を楽しめます

内面に美しさと力強さを秘めているタミヤの1/48 サラマンダー。組んだらサラマンダーの心臓であるBMW003エンジンのかっこよさに痺れること間違いなし。ほとんど傷がない清潔感あるプラ表面に反射する光が、外装のラインの美しさを引き立て、組んだ状態でもサラマンダーのかっこよさをバシバシ目に届けてくれますよ。第二次世界大戦クライマックスに誕生した特異なジェット戦闘機の魅力をぜひ体感してみてください。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。