暑かったり寒かったり。なんだか安定しない秋のお天気。いい感じに羽織れるものがないかな〜と思って上野アメ横のミリタリーショップ「中田商店」へ。俺は普段着にミリタリーウェアをよく着ます。汚れてもガンガン洗えて機能性もある! そしてなんと言ってもミリタリーウェアはプラモの世界とも繋がっていられる……そう、自分にとってミリタリーウェアはプラモを纏えるんです。と、そんなことは置いておいて、店の中をみていると中田商店が手がけるレプリカシリーズ・SESSLER(セスラ)の「ジャングルファティーグ」が目に止まりました。ベトナム戦争で米兵が着用したもので、タミヤのフィギュアでも見ることができます。
さらっと羽織るのにもちょうどいいし、シャツがわりにしてこの上からアウターをもう一枚着ても良さそうだな〜なんて思いながら試着。気分にもマッチし、おっちゃんに「これください!」と言って早々にお店を立ち去りました。
ジャングルファティーグを買った帰り道、なんだか気分が完全にベトナムウォーモードで盛り上がってしまい、ジャングルファティーグ片手に模型店へ!!! 戦車模型の棚の前でジャングルファティーグを持って悩む俺は完全に「戦車アニキ」。俺と戦車模型棚との対話が始まります。一騎打ちです。シェリダンか…M113か…ジープか…タミヤMMのベトナムものはどれもクセがあってかっこいいぜ…パッケージも最高だな…ぶつぶつ。「M48 パットン」これだ!!! パットンに乗れば生きて帰れるとまで言われたこの戦車を今作らずして何時作る!? そして俺はパットンとジャングルファティーグが入ったまるで福袋のような紙袋を持って家路に着くのでした。
ジャングルファティーグのレプリカ(まさにジャングルファティーグの模型!)を纏い、M48パットンの模型を作る!!! もはや俺のテンションはレッドゾーンに突入っす。
タミヤMMのNo.120として1981年に発売された「M48A3 パットン」。すでに発売から40年も経つベテランキットなのですが、箱を開けた瞬間に飛び込んでくるパーツの力強さはそんな古さを吹き飛ばすほどの迫力があります。
でかいパーツがガンガン組み上がって迫力あるM48が姿を表しました。各部のパーツ精度は今のタミヤMMと比べるて差はあるものの、全体の雰囲気は抜群にかっこいいです。そしてアクセサリーも豊富。パッケージの鮮やかな緑色とは異なった暗いオリーブドラブにより、ぐっと落ち着いた戦車の雰囲気になっています。
中田商店のジャングルファティーグから始まったベトナム戦争のM48A3パットンの旅。プラモを手にするきっかけって本当にいろんなところにあるな〜と改めて実感しました。そして40年前のプラモにもかかわらず、その魅力を失っていないパットンを見ていると、もう少しファティーグを着ながらこのプラモと旅がしたくなったのでした。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)