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ジャングルファティーグが導くプラモの旅! 「タミヤM48A3パットン」を正装して楽しむぞ。

▲正装でジャングルへ

暑かったり寒かったり。なんだか安定しない秋のお天気。いい感じに羽織れるものがないかな〜と思って上野アメ横のミリタリーショップ「中田商店」へ。俺は普段着にミリタリーウェアをよく着ます。汚れてもガンガン洗えて機能性もある! そしてなんと言ってもミリタリーウェアはプラモの世界とも繋がっていられる……そう、自分にとってミリタリーウェアはプラモを纏えるんです。と、そんなことは置いておいて、店の中をみていると中田商店が手がけるレプリカシリーズ・SESSLER(セスラ)の「ジャングルファティーグ」が目に止まりました。ベトナム戦争で米兵が着用したもので、タミヤのフィギュアでも見ることができます。

さらっと羽織るのにもちょうどいいし、シャツがわりにしてこの上からアウターをもう一枚着ても良さそうだな〜なんて思いながら試着。気分にもマッチし、おっちゃんに「これください!」と言って早々にお店を立ち去りました。

▲レプリカから放出品まで。ミリタリーウェアといえば中田商店の存在は外せないと思います。学生の時から上野に遊びに行った時は必ずと言って良いほど覗いてました

ジャングルファティーグを買った帰り道、なんだか気分が完全にベトナムウォーモードで盛り上がってしまい、ジャングルファティーグ片手に模型店へ!!! 戦車模型の棚の前でジャングルファティーグを持って悩む俺は完全に「戦車アニキ」。俺と戦車模型棚との対話が始まります。一騎打ちです。シェリダンか…M113か…ジープか…タミヤMMのベトナムものはどれもクセがあってかっこいいぜ…パッケージも最高だな…ぶつぶつ。「M48 パットン」これだ!!! パットンに乗れば生きて帰れるとまで言われたこの戦車を今作らずして何時作る!? そして俺はパットンとジャングルファティーグが入ったまるで福袋のような紙袋を持って家路に着くのでした。

▲まもなく開戦! ファティーグを着ながらM48 パットンを作っちゃうぜ〜〜。ワイルドだろ〜〜

ジャングルファティーグのレプリカ(まさにジャングルファティーグの模型!)を纏い、M48パットンの模型を作る!!! もはや俺のテンションはレッドゾーンに突入っす。

▲箱を開けるとごっついパーツのオンパレード。パットン系列の戦車の無骨さとまだ洗練されていない頃のアメリカ戦車の感じってとってもかっこいいです。この国がのちにエイブラムスとか生み出すのですからすごいもんです

タミヤMMのNo.120として1981年に発売された「M48A3 パットン」。すでに発売から40年も経つベテランキットなのですが、箱を開けた瞬間に飛び込んでくるパーツの力強さはそんな古さを吹き飛ばすほどの迫力があります。

▲M48の特徴である亀甲型の鋳造砲塔。この表面の質感が最高です。砲身の可動を優先してカバーは一部省略されています
▲M48の車体のお尻はディテールの宝箱。このディテール、本当にかっこいいですよね
▲砲塔や車体のランナーの他に、キューポラや砲身、砲塔フックや装備品などが収められたランナーがあります。ボリューム満点のプラモです
▲アニキたちのぬるっとした感じも時代とベトナムの湿気を感じさせてくれますね〜
▲履帯は難接着素材のベルト履帯。焼きどめ、もしくはセメダインのPPXのような接着剤で繋げることができます。メタリック色なので、巻くだけで気分が上がります!
▲なかなかのパーツ数で形になるのに半日費やしました! でも組み立ての難しい箇所は一切無し!! ロードホイールはポリキャップ接続なので、塗装の時外せます。足回りの塗装が楽になって嬉しい〜
▲よっこらしょと膝に手をついて座るアニキがいいかんじですね〜。パットンに乗っているという安心感が伝わってきます
▲車体の前部にもう1人ひょっこりとアニキがいます! ハッチの開閉も可能です。他にベトナム戦争車両らしい潜水筒やジェリカン、荷物、予備履帯&予備転輪と豊富なアクセサリーが付属します。あなたの思いのままにカスタマイズして良いのです!!!

でかいパーツがガンガン組み上がって迫力あるM48が姿を表しました。各部のパーツ精度は今のタミヤMMと比べるて差はあるものの、全体の雰囲気は抜群にかっこいいです。そしてアクセサリーも豊富。パッケージの鮮やかな緑色とは異なった暗いオリーブドラブにより、ぐっと落ち着いた戦車の雰囲気になっています。

中田商店のジャングルファティーグから始まったベトナム戦争のM48A3パットンの旅。プラモを手にするきっかけって本当にいろんなところにあるな〜と改めて実感しました。そして40年前のプラモにもかかわらず、その魅力を失っていないパットンを見ていると、もう少しファティーグを着ながらこのプラモと旅がしたくなったのでした。

▲ジャングルファティーグだけでなく、デッドストックのミリタリーウェアの価格は昨今高騰しています。いつかはナイスなオリジナルが欲しいと思いながら、レプリカのミリタリーウェアを楽しむのも僕は好きです。オリジナルと出会った時の感動をより味わえるので
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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