ベスカーアーマーを探して/マンダロリアンのシルバーをタッチアップする話。

 『マンダロリアン』、観ましたか?

 シリーズ1作目『新たなる希望』にて、ダストシュート内で圧殺されそうになった主人公一行を救った“謎の棒”がメチャクチャどうでも良いシーンで再登場するなど、ファンへの目配せが完璧なので(編註/そこなの!?)スターウォーザー各位はぜひ『Disney+』にお布施して観ましょう。

 そうそう、富野由悠季監督が最も面白い映画の一つに挙げている黒澤明監督の某作品のプロットをスター・ウォーズ世界に丸ごと持ち込んだエピソードがあるなど、「作劇」を面白くすることにも妥協無し。シリーズに馴染みが無い人にも間違いなく面白く感じられる作品になっているので非ウォーザーの方もぜひ。

 さて、先日バンダイから主人公のマンドーと、彼の愛機レイザー・クレストが発売されたことは以前にもnippperで紹介されていた通り。どちらのキットにも成形色を活かした「通常版」と、落ち着きのある銀色の塗装が施された「シルバーコーティング版」が用意されています。

 作中、主人公はライトセーバーの攻撃すら防ぐことの出来る最強金属・ベスカーで作られたアーマーを手に入れます。このシルバーコーティングver.のキットはそのベスカーという素材を表現した商品です。

 「全塗装するのなら通常版を、素組みでもアーマーの輝きを味わいたかったらシルバーコーティング版を選べば良いんだよ」というバンダイの囁きが聞こえるようで、モデラーの腕や所持しているツール、その時のテンションでキットを自ら選択する余地があるというのはなかなかにユニバーサルなシリーズ展開だと感じます。

 僕が買ったのはシルバーコーティングver.。箱を開けてみて「このしっとりとした美しい色合いを自分で再現するのは困難だな」と思い、シルバーコーティングver.を選択して良かったと実感しました。

 一部タッチゲート(ギュッと押すだけでパーツが外れる細い繋ぎ部分)なみにゲート跡が小さい部分はあるものの、ほとんどはノーマルゲートだったので、切った後だけシルバーコーティングがなくなってしまいます。これを素敵に仕上げるにはシルバーコーティングをリタッチすると良さそうです。リタッチには手持ちのシルバー系塗料の中から最適なものを選ぶことに決めました。ここに僕のベスカー探しが始まる……。

 これが我が家にあったシルバー系の塗料やマーカー。

 そしてこちらがランナーに各塗料を塗ったもの。こうして塗り比べてみると、ひと口に「シルバー」と言ってもその色調が千差万別であるという当たり前の事実に改めて気づきます(一部ガンメタルが混じっているけど)。

 ほかにもっとベスカーアーマーの色に近い塗料はあるのかもしれないけれど、僕の手持ちの塗料の中では1番の「ガンダムメッキシルバー」と2番の「4 ARTIST MARKER」がベスカーアーマーカラーに近いなと感じました。 

 お尻の部分のアーマーが塗り分けられていないので、試しに「ガンダムメッキシルバー」で塗ってみました。ごく小さい面積のゲート痕のみをリタッチした時は「かなり色が近いぞ!」と感じましたが、広い面積を塗ってみると印象が異なるようです。これだけの面積を塗るとかなりギラつきが目立つので、ここは輝きが控えめな「4 ARTIST MARKER」の方が悪目立ちせずにオススメ!

 ベスカーアーマーのカラーが見つかったところで、最後にグローブの指先にぴったりの色をご紹介。シタデルカラーの「アバーランドサンセット」は、瓶生でズバッとイメージ通りの色がキマるので、マンドーの指先を塗りたいスターウォーザー諸兄はマストバイ。This is the way. 

蒼人
蒼人

1989年生まれ。ゾイドとアメコミヒーロー映画が大好き。コロナ禍以前は毎週末映画館に行くのが楽しみでした。
ラジオっ子が高じてPodcastを始めました。