壊れたガンプラは再び大地に立つ夢を見るか?/タミヤ瞬間接着剤用プライマー

▲目は覚めたかい?ここは21世紀の東京。

 パシューッ……。

 「おはよう。久しぶりだね。気分はどうだい?ここは2021年のTOKYO CITY。もうすぐオリンピックが始まるんだ。」

 タッパーから出されたガンダムにおじさん(自分だ)は話しかける。改造をおぼえ始めた中学生の頃、20世紀末に作ったプラモデルだ。御覧の通り足の付け根のポリ部品が折れてしまっている。接着困難なポリ素材の破損は当時の自分には修理が修理できず、捨てるにも忍びなかったので「いつか何とかしよう」と押し入れ奥深くに眠らせていた。

 いつか科学の進歩で治せるようになる時まで人工的に冬眠させておく。SFなんかでよく出てくるコールドスリープというヤツだ。

 時に21世紀。人類は「ポリ部品接着できちゃうもんね時代」を迎えていた!そのコールドスリープを解除したということはつまり、治す方法が見つかったということ。あれから20余年。今の俺にはこれがある。タミヤ瞬間接着剤用プライマー!

▲小さいけどフタの中にハケがついているタイプの容器

 接着したいポリ部品の接着面にこの液体を塗ると、各種瞬間接着剤で接着できるようになる。これこそあの頃の自分に最も必要だった汁だ。

▲君が眠っている間に使い勝手のいい接着剤を見繕っておいたのさ!

 中学生の頃の浅知恵で浅いけれどポリ軸との勘合をプラで作ってある。こちら側に瞬間接着剤を塗布。この20年の間にいろいろ瞬間接着剤は試してきた。今は強度がいるときはコレを使っている。これもあの時の自分に教えてあげたい。

▲二つの汁が合わさって…治った!思い出の股間節が治った!

 「こんなにちゃんとくっつくの?」ってくらいちゃんとくっつく。無茶な動かし方をすればまた折れてしまうのだろうけど、写真の通り軸と直行方向に親指で押しても大丈夫なくらいの強度が出てる。

▲兄さん初めまして。15歳違いの弟です。

 20年以上ぶりに俺のガンダムが大地に立つ!その間に作った別のガンダムと並べることができる。これなら自分博物館黒歴史保管室のOPENも近い。

 その時の技術では修理できない壊れ方をしても、直す技術の確立された未来まで待てば復活できる。コールドスリープして未来の技術で修理する。SFみたいな話だけどもこれは実話。嘘なんかついてない。アニメじゃない、現実なのさ。

 そう、間違いなく僕らは21世紀を生きている。

HIROFUMIX
HIROFUMIX

1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。