

今日は日本の海軍の松竹梅をお届けします! そのような船のシリーズとして「松型駆逐艦」というものがあります。船体はシンプルにして、工期を短くすることを目標とし、1943年から生産しはじめた駆逐艦です。太平洋の戦いの転換点ともいえるミッドウェイが1942年。そこから短期間で戦力を補充する必要があったんですね。

そんな松型駆逐艦の中に所属する「竹」をご紹介します。キットは国内メーカー・ヤマシタホビーによる新キットです。これが解像度、組み立てやすさと素晴らしいプラモなんです。細部まで目が喜んじゃうヤマシタホビーの「竹」は鋭いぞ!


ちいさなハコにここまでギッシリ詰まったパーツたち。武装などのいくつかは共通で予備や余剰のパーツですが、ここまでいっぱい詰まっているとはちょっと驚きです。組み立てにピンセットは必須です!

現在の艦船模型は「いったい何周したんだ!?」と言いたくなるくらいディテール表現が進化しています。とにかく高精細で、個別の艦船の特徴(「同型艦」といっても、細かく見ると違うところがあるわけですね)を再現したキットがたくさん発売されています。ヤマシタホビーは、進化した艦船模型の入り口にとても良い、そして同じ型でもぜんぜん特徴が異なる艦船たちをゴロゴロとラインナップしています。……隣に米粒を置きましたけど、本当にごはんつぶより小さなパーツがたくさん。でも精度の高いピンセットが今はたくさんあるので大丈夫だよ!

甲板のディテールも本当に鮮やかです。ちょっとうれしいのは、ちゃんとキャンバー(甲板表面の湾曲)がついていることです。水はけのために中央部分が少しだけ高くなっていて、外側に向かって下がっていきます。光のあたり方で、甲板がほんのりふくらみがあるのがわかると思います。

この松型駆逐艦の特徴的な装備である12.7cm単装備砲と、艦船模型ファンと提督ならおなじみの12.7cm連装高角砲。装備の彫刻も本当に豊かで……!

また船体後部はこのようにちょっとしたパーツ分割になっています。マニアなら早押しクイズレベルで「このあと艦尾形状の異なる橘型駆逐艦を発売するためだ!」ってなります。実際に7月に「橘」が発売予定です。竹では丸みを帯びているこの艦尾が、橘以降では現代の艦船のように四角いカタチになるんです。

船体の組み立てはこの底板が船体の受けを担っていて、側面がピタッとはまります。ここから接着することでズレないようになり、船体の強度もアップします。こういった組み立てへの工夫も凝っていますね。

あとはピンセットを使って小さなパーツを植えたり、艦橋など構造物をくんだりします。ガイドやのりしろがあるので、ピンセットと接着剤をうまく使って、目をいたわりながら組んでいきましょう。

そうすれば夢のような高精細な艦船ができます。必要なのは根気よりルーペと良いピンセットです。そうすれば案外早くカタチになることでしょう。またパーツが飛んでもメゲてはいけません。同じカタチのものが予備パーツとしてついていることもあります。

この松型駆逐艦はだいたい100mぐらいで、これは20m級の車両が5両編成で走る井の頭線のホームよりちょっと小さいぐらい(わかるようなわからんような!)ですね。現代の高精細な艦船模型のなかでも、形状もシンプルでチャレンジしやすいヤマシタホビーの竹。最新の艦船模型を味わう「ちょっとした航海」に、あなたも出発です!