君だけど君じゃない。けど君しかいない!/ハセガワ 1/48 震電

 『スカイ・クロラ』という物語をご存知だろうか?……と問うと、大多数の脳裏に押井守監督の映画がよぎると思うが、ワイにとってのスカイ・クロラは中央公論社ノベルス版の鶴田謙二の挿絵が入ったやつなんじゃぁぁぁぁ! で、おなじみのスカイ・クロラシリーズで描かれる戦闘機”散香”が私のフェイバリット戦闘機のひとつなのだ。

▲これが散香(巻ごとに形状が異なるが…まぁそれもご愛嬌)

 さてその散香ですが、映画版がファインモールドやバンダイからキット化された時は「なんか違うな……」と思ってスルーしていたのが後のカーニバル……。今となってはアレしか無いというのに、現在のプレ値では手が出ない。…ぐぎぎ……と通販サイトを眺める日々が続く。が、ある日Amazon.co.jpの「こちらもオススメ」によく似た戦闘機が表示されるようになった。

 とまぁ、前置きが長くなりましたが、今回はそのオススメされた戦闘機、「震電」を作ってみます。

 震電は第二次世界大戦末期に日本海軍が開発し、実戦投入されることなく終戦を迎えた試作戦闘機とのこと。たしかに散香と細部は違うが雰囲気は近い……。まぁそれよりも実戦に参加してないので人を殺していないってトコがヨシッ!

▲シャープな……凸モールド……

 箱をカパリコと開けると、なにか違和感が。んん? 機体のパネルラインが盛り上がってる? あー、凸モールドってやつか! 説明書をみるとコレ1980年代製……。古いプラモのモールドはそのような表現がされていると聞いてはいたが、肉眼で見たのは初めて……。つなぎ目消しとかでモールドが消えるとか製作記事で読んだ事あったけど、このことか。うーん、まぁ消えた時は未来の私がどうにかするだろう。ガンバレ。

▲同社後発の1/72震電は凹モールドになっています。紹介記事はコチラ
▲完成!レトロフューチャー感スゲェや!

 凸モールドには衝撃を受けたものの、それ以外はパーツもバチッと合う! 特に難しいこともなく完成! カッコいい! しかし1980年代といえば昔のガンプラと同年代か。うーん同じ年代の製品とは思えない。昔作った旧キットのシャアザクとかもうちょっとモッサ……味がある感じだったが、コレは今の視点で見てもイケてるねぇ。

▲ランディングギアを降ろした状態で組み立て指示がされているが、各ハッチの合いもバシッと決まってるので、ヒンジ部分を切り落せば飛行状態も作れそう。
▲しかし着席フィギアはないので、飛行状態にするには別途購入か、付属のフィギュアを改造する必要アリ。
▲ランディングギアをとりあえず外して飛行状態に。ヒューッ!

 というわけで、震電を組み立ててみました。購入動機が「手に入らない機体の代替」というアレな感じのスタートで、やはり思ってたモノとは違うものの完成するとコレはコレで悪くない……! 70年以上前の機体とは思えない前衛的なデザインは、散香はモチロン震電を知らなくても組み立ててみると楽しいかと。プラモ屋で見かけたら、ちょっと手にとってみてはいかがでしょうか!

 あ、でも……細部はぜんぜん違うけど、カラーリング次第で雰囲気はだいぶ散香に近くなるんじゃないかな…うん、イケる気がする(諦めが悪い)。

コピルアク
コピルアク

本業はゲームとか作る人だが、趣味のプラモを職場に飾ると「君の作るゲーム内容より良くできている」だの、「別の道行ったほうがよくない?」などと周りから言われる39歳会社員。