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1100円以上の体験を僕たちに提供してくれるプラモ製作のエントリーキー。「タミヤ ミニ四駆ツール(ニッパー・プラスドライバー)」

▲ミニ四駆製作に欠かせない2点の工具がプラモ作りのパスポートになる!

 工具が家にあるというだけですぐにプラモは作れます。そしてその工具がお家にあり続ければ、大人になってまた模型を再開したり、あなたの次の世代が模型に触れるという出来事を呼び起こしてくれます。

 2021年3月に発売していた「ミニ四駆ツール(ニッパー・プラスドライバー)」まさにそんな可能性を持ったセット。僕は先日開催された静岡ホビーショーで出会ったのでした。ミニ四駆を作る上での「切る」と「固定」という行為をピンポイントに成し遂げるこの1100円の工具セットは、まさにプラモの扉を開ける鍵。必要最低限のセットにすることで価格はお手頃。そしてデザインもタミヤクオリティでかっこいいので「子供が買いたくなる、親が子供に買ってあげられる」というバランスに見事に応えています。「これで僕たちの世界に入ってきてくれ! 一度去ってもこれがお家にあればいつでもプラモであそべるよ」というメッセージ性も感じるセットです。

▲ホビーショー会場で会いました。デザインが本当にかっこいい

 工具においてデザインは本当に大事ですよね。使いやすい以外に、俺の手に収まる相棒はかっこいいぜ! と思える工具と楽しむプラモタイムは格別です。このセットもニッパーの青いグリップ、ドライバーの柄のオレンジの鮮やかさが最高にかっこいいです。今日、僕の息子(3歳)に見せたら「かっこいい! 使ってみたい!」と言っていました。正直なキッズにもそう見えるんですね。デザインの良さは金額を超えていると思えるほどです。

▲子供の力でも扱えるバネの強さ。かえりもスムーズです
▲ミニ四駆のゲートはしっかりしたものが多いので、刃もそれに負けないようにしっかりしたものとなっています。刃が長いので広い範囲をカットできますね。刃先が尖っていないので、広い世代に安心して渡せます
▲太めのゲートもなんのその
▲2度切りでばつんといっちゃいましょう
▲そしてニッパーを手に入れられれば……
▲様々なプラモの世界へ行くことができます
▲ガンプラならパーツをカットすることができればプラモを組むことができます
▲ドライバーは様々な模型製作シーンにおいて登場しますし、日用品の組み立てにも役に立ってくれますね。このドライバーは2~2.6mmのプラスビスに対応。着磁ビット

 このセットのニッパーはゲートカットに特化した薄刃や片刃の高級高性能ニッパーではありませんので、バチンとパーツが切れます。でもいきなり「ニッパーの切れ味は……」なんて考えて模型を作り始めたような思い出は僕にはありません。爪切りで切って親父にめっちゃ怒られたり、ボロボロになるまでお手頃な値段のニッパーでずっとプラモを楽しんできました。そしてその経験は今でも別に辛いとか嫌だなんてことはなく、むしろ僕の手にいろんな経験値を与えてくれました。

▲切る経験、固定する経験。そこから接着したり、パーツを削ったりとステップアップ。だからプラモは面白い

 現在はパーツをカットできれば組めるプラモがたくさんあります。ミニ四駆やガンプラはその象徴的存在ですよね。これらのプラモは「切る」という行為だけでプラモの世界に僕らを導いてくれます。まさにこのニッパーと相性が良いのです。またドライバーも模型においては欠かせない工具。汎用性の高いこのプラスドライバーが1本あるだけ十分でしょう。今回試してみてもすごく使いやすかったので、これからガンガン使います。

 ミニ四駆と一緒に購入できる値頃感でありながら、デザイン性と性能のバランスを兼ね備えたこの「ミニ四駆ツール(ニッパー・プラスドライバー)」は気軽にプラモの扉を開けてくれると思います。そしてこのセットで得た体験をスタート地点にして、楽しいプラモの世界にも難なく入っていけるはずです。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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