今回ご紹介するテクニックは世界を代表するイケメンスペイン人モデラー、「ミゲル・ヒメネス」が教えてくれたアニキテクニック。私はこれを「筆ぶしゅ」と呼びたい!!(願望)。
プラモデルには本体を塗る塗料のほかに、プラモデルを汚す塗料があります。海外製の汚し塗料だと「ウォッシュ」や「ストレーキング」など、いろいろな濃度や色、乾燥後の質感の異なる塗料が発売されています。そのなかでも今回はアモというメーカーのSPLASHESという塗料をチョイスしてみました。
このアモというメーカーは、ミゲル・ヒメネスというスペインのスーパースターモデラーがプロデュースしています。彼のテクニックを相伝するような塗料がたくさん発売されていて、このSPLASHESもそういったテクニックを基に開発されているわけです。
この塗料はエナメル系塗料で、中身はとろっとした液体になっています。今回使ったのはWet Groundですが、他にもいろいろ発売されています。この塗料が特別なのは、その使い方なんです。
よく混ぜた塗料をまず筆につけて、それを塗るのではなく汚したい対象に近づけます。続いて、エアブラシを筆先にかけるように狙いを定めて、エアだけをブシュっと出してください。ブシュ~
するとこんな感じで、泥がハネたような汚しができるんです。こういった飛び跳ねっぽくなるように、SPLASHESはちょうどいい感じの濃度に仕立ててあるんです。
エアブラシの0.1Mpaではかなりこまかく飛び散りが起きましたが、もうちょっと圧のあるエアダスターでも試してみましょう。バサー!
なかなか激しい感じの泥ハネになりましたね。圧力や筆の距離など、いろいろパラメーターによって調子が変わります。塗料は筆の先端に乗せるようにしたほうが飛び散りがよくなる感じでした。
ちょっとやりすぎたかなと思ったら、エナメル系溶剤を含ませた綿棒などで拭えます。アモ製の汚し塗料、このタイプのボトルは基本エナメル系です。タミヤのエナメル溶剤などを一緒に準備しておきましょう。
こうやって泥汚れをいっぱい施したトドメにバシッと吹き付けるのが一番効果的です。どんどん新しい汚れが重なっていってる感じになりますね。筆とエアという組み合わせがクセになるランダムな汚し。みなさんも筆と泥でぶしゅぶしゅしてくださいね~。
各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。