皆さん渇いてませんか?カラカラな心を潤すのは、そう、プラモデルですね。ちょっとデカい人間のプラモデル、息抜きにいいですよ。ニッパーと接着剤でサクッと組み立てるだけ。太陽のような笑顔のナイスガイが、心の渇きを笑い飛ばしてくれる。ハハッ。そんな「タミヤ 1/16 ワールドフィギュアシリーズ ドイツ陸軍・アフリカ軍団 戦車兵」です。1/35じゃないよ!1/16ですからね〜。
簡単に組みあがる、バキバキの彫刻群。ご覧あれ。
この小さなベースに、砂らしいザラザラとサボテンがあるだけで、広大な砂漠の荒野を想像させます。再現しなくとも、ジオラマの外の世界を「表現」してしまう、ジオラマの妙がここに。
ジェリカンに文字が彫ってある!”Wasser”(ヴァッサー)はドイツ語で「水」ですね。しかも右側の水筒、飲み口にネジが切ってありますよ。すごいね。
このキット、1/16スケールなので、1/35と比べると単純計算で約2.2倍の大きさ。しかし体感的には5倍ぐらいディティールの線が多いです。それもそのハズ。相似な立体の大きさの比がA:Bだとすると、表面積比はA²:B²。つまり、大きさの比率が1:2.2だと、表面積比は1:4.84になります。したがって、約5倍のディティールというのは数学的に正しいんですよね(メガネクイッ)。
より分母の小さなスケールの、高解像度プラモデル。普段見たことの無いような景色が、よりハッキリしたカタチで眼前に現れます。縮尺の度合い(スケール)によって、プラモデルは何を省略し、何を表現しているのでしょう。そんな縮尺模型としてのプラモデルに対する理解が広がリングです。いろんなスケールに手を出すと発見がいっぱいあって、とっても楽しいのです。
1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。