F1、2021年シーズン開幕!! 現代にも繋がるF1のテクノロジーを「プラッツ/NuNu 1/20 マクラーレン MP4/2C」で体感しよう!!!

 この週末、いよいよ2021年のF1がバーレーンでスタートします! 昨年は日本でのグランプリ開催もなく、ホンダの撤退という悲しいニュースが続きましたが、2021年はF1のグリッドに日本人ドライバーが帰ってくるという嬉しいニュースもあります。角田裕毅(つのだ・ゆうき/20歳)がアルファタウリからデビューしますのでみんなで応援しましょう! まだまだF1は終わってはいません。F1のプラモデルも店頭ではほそぼそという状態ですが、まだまだ根性で踏みとどまっている良いアイテムがあるんです。

ビーマックスのMP4/2シリーズ


 ビーマックスのMP4/2シリーズがまさにそれで、現在「ヌヌ」というメーカーからそのバリエーションとしてMP4/2Cとしてリリースされています。


 MP4/2といえば、1984年に登場したマシンです。このマシンは今年のマシンにも通じるF1を形作る始祖ともいえる歴史的に偉大な1台です。その理由は外見から読み取れます。

 カウルのパーツを見ると、マシン後部に向かってスルッとすぼまっていくのがわかります。これがコーク・ボトル形状というもので、現在でもこの形状がカタチを変えて受け継がれています。この形状のボディを初めて採用したのがMP4/2なのです。

 カウル内部のコクピット、こちらにカーボンファイバーコンポジットを採用したのもマクラーレンが最初ですが、これは先代のMP4/1から。表面のアミ状モールドがカーボンの証。それまでのアルミよりも軽く、そして頑丈であるということで、このあとのF1マシンはカーボンファイバーコンポジット製に切り替わっていきます。

 さらに車体底面にも注目してみましょう。この平たい板が実は1983年から施行されたフラットボトム規定というものを表しています。この規定でそれまで自由だった底板のデザイン、ここをウイング形状にしていた”ウイングカー”時代が終わったのですが、後端に新たな時代の萌芽があるのです。左端のほうで、パーツがいきなり坂のように上がっているのがわかると思います。

 これがディフューザーという部位で、これとボディのコークボトル形状が相まって、空力的にとても良い効果が得られるわけです。こちらも現在まで続くF1のテクノロジーのひとつで、このふたつの装備がこのあとのF1マシンの進化とテーマになっています。そう、今もです。

▲コーラの瓶と並べるとシルエットが類似してますね

 外装はとってもシンプル。でもウイングはでっかく。現在もフロントウイングやリアウイングはカタチをかえつつも大事な要素としてあります。

 面白いのは、このタイヤを留めるためのネジです。これ、タミヤが80年代後半から90年代半ばまでのキットで採用していた方式で、リスペクトのあまり同じシステムを採用しているというところです。じつはコクピットや底面などの表面表現も、タミヤF1キットリスペクトだったりするんですね。1/20というタミヤの土俵に立つからには、という敬意が面白いですね。

 カウル内にはターボチャージャーを搭載したエンジンが再現されています。当時勝つには必須だったのがこのターボ装備です。排気を巻き貝のようなターボファンに送り込み、空気をより圧縮して燃焼効率をあげ、よりパワーを稼ぎます。またエンジンを小型化できるので、全体のデザインに速さを見い出すF1という競技にはうってつけの装備でした。現在でもF1はターボを搭載したエンジンが使われていますが、より高度化され排気熱をもエネルギーとして取り出すパワーユニットとして大進化したものになっています。

 1/20 F1といえばやっぱりカウルを外した時に中身がよくみえるというところですよ。フロントサスペンションがどう繋がっているかとかが、しっかりわかります。実際にトーイングバーでつながっているので、フロントタイヤはぐいっと曲げると連動します。楽しい。

 このMP4/2C、当時新発売のマルボロ・ライトに合わせて赤を黄色にして走った特別カラーです。おなじみの赤白じゃないのはちょっとびっくりですよね。さらに言うと、マクラーレンが特別カラーにしたのは2018年にフェルナンド・アロンソがチームを離れるときのお別れ仕様とのことで、30年なかったんですね。これもまたびっくりです。デカールはおなじみの赤白用のものと、黄色用のもの両方ともあります。

 話せば長くなるいろいろな事情でマルボロなどの企業ロゴはキットには入っていないので、ガチで挑むならデカールは社外品を買っておきましょうね。

 全身からF1のテクノロジーを感じられるアイテム、それがMP4/2です。まだまだ買えるF1模型、ぜひ一緒にパーツから歴史やパワーを感じ取ってみませんか。

けんたろう
けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。