戦車のプラモに積みまくれ/『アーマーモデリング』最新号で荷物と人がライドオン☆

 戦車の中は狭い。人間とエンジンと大砲と弾薬が中にびっちり詰まっているし見た目コンパクトにしないと的がデカくなって撃たれてしまうからしょうがないだね。どっこい移動したら飯を食ったり燃料が足りなくなったり、弾の追加が欲しくなるので積んで移動したい。中は狭いので外に積む。戦車の荷物は車体の外にくっついているもんなのです。

 『アーマーモデリング』最新号では「戦車ノリモリ」と題した巻頭特集で、荷物の作り方や載せ方にフォーカスしています。戦車模型に荷物を盛るのは「リアルだな〜」という感じがすると同時に、人間の息遣いを感じさせる演出であると同時に、どうしても地味になりがちな鉄の箱に彩りと柔らかなディテールを加えてくれる大事な要素。ガンダムにいろんな武器を盛っていくとなんか強そうになるのと似て、舟盛りの刺し身とかを連想させる「盛れてる模型」への近道なんだすな〜。

▲これは昔ワタシが作った戦車。荷物をゴンゴン載せると楽しい!というのがわかりました。

 当然荷物じゃなくて歩兵を車体の上にどっさり乗せて移動することもあります。とくにソ連ではタンクデサントと言って、満員電車みたいに兵員を乗っけて突撃させておりました。怖〜。

 人間も荷物もやたらめったら載せるのではなく、模型的な演出をしっかり考えたりガチの元米兵によるアドバイスでリアリティを出したりというアプローチが楽しい。さらに大事なのは、布や木や鉄で出来た装備品をしっかりとその素材に見えるように塗装する方法をしっかり紹介しているところ。正直戦車模型以外にもガンガン応用できる要素ですので、かなり役立ちます。戦車そのものがジオラマの土台になるノリモリ技術、ぜひとも身につけましょう。

 また個人的に盛り上がったのは架空の陸戦兵器のプラモデルを発売しまくっているロケットモデルズの小特集。正直このテのプラモってあまり興味がなかったんですが、どんな思いで製品を企画しているのか、どう楽しめばいいのかをしっかりと「レビュー」しているのが価値アリ!とくにE-75E型(キングタイガーの化け物みたいなやつ)の作例なんかむちゃくちゃかっこよくて、SF的とんでも兵器というよりも「うーん、たしかにこういう戦車あったかも……」と思わせるフォルムと実在感を与える塗装に目を奪われました。こんど作ってみよう。

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。