ロボットプラモに潜む美少女も「塗料の新時代」を生きるモデラーなら迷わず筆塗りDA!

 

 赤青黄色に白とメカ色、王道カラーリングのロボットモデル……なんだけどまあポプテピピックですからね。マジメにかっこよく仕上げてもいいし、ただ組んで「ワハハ」と笑うもよしの「MODEROID スーパーピピ美BARIモード」です。キミは買いましたか。ようあんなメタ世界のロボをバシッとしたプラモにしたもんですわホント。

▲めちゃくちゃにパースのかかった剣と、設定画的に「正しい」プロポーションの剣が付属。

 分かり手には説明不要かもしれませんが、BARIというのはアニメーターにしてメカデザイナーである大張正己氏(とその作画)を指すオタクワード。メリハリのあるアウトラインと極端なパースが画面に登場すると「BARIってる!」と歓喜するアニメファンも多く、さまざまなアニメでそのオマージュも見られます。それがたとえプラモでも。

▲完成すると最高にパースのついた画が楽しめる。イメージモデルみたいなもんです。

 さて、ロボットプラモはまあいろんなレビューサイトにあると思うのでググっていただくとして(丸投げ!)、問題は同梱されているこちらのプラモであります。すごいぞ。

▲豪勢なスライド金型のオンパレード!
▲美少女フィギュアモデルがまるまる付いてくる!

 そう、スーパーピピ美BARIモードにはすしポプ子(ことぶきつかさ氏がキャラデザインをしたことでリアル等身の美少女となっているポプ子)が付いてくるのです。なにがなんだかわからない人はさまざまな方法を駆使して『ポプテピピック』TVスペシャル13話のオープニングを見ましょう。

▲単色、無可動、ズバッと組める。

 ロボットプラモにくっついてくるフィギュアというのは世界観を伝えるためのオマケとしてすごく小さかったり扱いづらい軟質素材で「とりあえず立体にしときました……」みたいなもんが多かったのですが、すしポプ子はちゃんと硬質なプラスチックで「これ単体で売っても大丈夫やんけ!」と言えるくらいの造形クオリティ。固定ポーズだからビシバシ組めて、あとは各々が頑張って塗装してくれよな!というわりとハードボイルドな仕様になっているのがGOOD。

▲nippperのメートル原器こと「ヨシおじさん」と比較。1/20くらいのサイズです。

 昔はこういうピリッとしたフィギュア的造形を見ると「お、塗ってみよ」とか言ってラッカー塗料をおもむろに取り出して筆でレロレロ塗っているうちに境い目がゾブゾブに溶けたり重ね塗りした塗料が混ざったりしてそれはそれは汚い仕上がりになって泣いていたじゃないですか。オレは何度も泣いた。

 しかし最近はシタデルカラーとかファレホカラーといった舶来の水性塗料がものすごく市民権を獲得してるので(しかも一度乾燥すれば下地は溶けないし塗り分けもカッチリできるし発色も最高なんですよね)、こういうフィギュアを見ても「筆塗りでイケるじゃん」と思えるようになった人も多いのでは。思わない人、いますぐ下のリンクを見るのじゃ……。

 それにしても「単色/固定ポーズの美少女フィギュアプラモ」がまさかのロボットプラモにくっついてくるというのは意外&嬉しい事件。こういうのをみんなが「アリ!」と判定すればいろんなキャラクターが軽率にフィギュアプラモになってズラズラ並べられる日が来るかもしれません。っていうか、来てほしい。来てほしいのでみなさんは買って組んで塗って「よかったよ」とつぶやくのです!さあ、いま!!

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。