世の中にはどっち勝った!? どっちが良い? というように「どっち!?」「Which」っという言葉がありますよね。いつも自然に模型を買っていて空気を吸うように受け入れていたことですが、今回のテーマって「とってもプラモらしい」商品の性質、そしてビジネス展開だと思います。どっちが良いというのではなく、このテーマをより考えていくとプラモの世界はもっと豊かになるのではないかと思ったので、nippperで書いてみようと思いました。
コーラルブルーという色から僕はレイトンハウスを知りました。色から何かを知ることって多いと思います。そしてかっこいいと思った色を纏ったマシンは模型店ですんごく魅力的に映る物です。食指が動きます。
って経験ありますよね。箱絵とプラの色が違うぞって。これは「レイトンハウスのポルシェ 962Cを再現できるマーキングデカール」が入ったリミテッドエディションなんです。このような商品の場合、次はこの流れになりますよね。
このスプレーを吹いて白いパーツを一気にレイトンハウスカラーに塗るわけです。白い成型色なら発色も最高だよね!塗装するにはもってこい。「何なら全ランナー白にしちゃおう。これでどんな色も塗りやすい!」。
でもね、逆にこのパーツがレイトンハウスの成型色をイメージした色になっていたら、そんな商品があったらあなたはどう思いますか? パッケージの写真のイメージが箱を開けた瞬間に目に飛び込んでくる。そんな体験もすごく楽しいと思います。リミテッドエディションという名前までついてるからもうレイトンハウスに全振りしてもいいとさえ僕は思います。でも今の状態でも商品としては決して間違っていません。白の成型色はどんな色も受けれ入れてくれますし、このキットのためのデカールまで入っているのですから。
プラモは箱を変えたり、デカールを変えたり、成型色を変えたりと一つの金型から成型される商品で様々な可能性を持っているんですね。例えばですが、銀の飛行機の成型色が、銀を塗りやすいように「黒」の成型色になっていたり、オキサイドレッドの成型色の戦車だったり、組んだだけで雰囲気が掴めるように零戦のパーツの上面は緑、下面は名灰白色とかの成型色になっているようなプラモがあっても良いと思います。マッチボックスのように謎の2〜3色のランナーで構成されていても楽しいですね。
人の数だけの「どっち」がある。だからこそ、いろんな可能性を秘めたプラモの姿が箱に詰まっているようになって欲しいなと、そうなるようにいっぱい記事を書いて行きたいなと思ったのでした。明日もプラモの箱を開けるぜ!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)