発売前レビュー/『DARK SOULS』 上級騎士&混沌の魔女クラーグは日本製クリーチャープラモの魁となるか!?

 来ましたよ来ましたよ。製品化発表時に日本中の『DARK SOULS』ファンとミニチュアゲーマーをざわつかせた「上級騎士&混沌の魔女クラーグ」のテストショットが!

 一応説明しておくと、DARK SOULSはフロム・ソフトウェアから発売されている世界的大ヒットアクションRPG。これに登場する「上級騎士」と「混沌の魔女クラーグ」を組み立て式フィギュア……つまりプラスチックモデルキットの形態で楽しむことができるというのが本商品であります。

 メガハウスはこのアイテムを、汎用性ゲームピースとして使用できる組立てフィギュア新シリーズ「ゲームピースコレクション」と位置づけているため、こうした試みは他のアイテムでも展開されるかもしれません。要チェックや……。そして下のリンクにはPVC製塗装済み完成品と書いてあるけど(たぶん誤記)、ちゃんとプラスチック製の組み立てキットなのでご安心ください。

 ちなみに今回nippperに提供いただいたテストショット(試作品)は製品とは異なる箇所もありますので、そこんとこご留意いただけますよう。とくにパーツの嵌合(ハメ合わせ)についてはもう少し調整されて隙間が目立たないものになります。

 さて、開封してまず仰天したのが、このキットがめっちゃデカいということ。ランナーはB5サイズほどのものがじつに7枚も入っており、クラーグの胴体は良心的な定食屋のメンチカツくらいのボリュームを有しております。じゅるり。

 クリーチャーのゾワゾワするような表面ディテールがプラスチックになっている!しかも国内メーカーの製品で!というのがまた愛おしく、濃いめのグレーの成型色も「なんかすっげえ高級なキットを得たぞ……」という気持ちにさせてくれますな。

 なんと言ってもぐにゃりぐにゃりと曲がったランナー(パーツの枠)と、その断面が「丸ではなく四角」だということに手練れのミニチュアゲーマーはニヤッとするはず。DARK SOULSのファンで初めてプラスチックキットを組む人だけでなく、ミニチュアゲームを嗜む人々にも目配せをしたニクい演出だと言えましょう。

 クラーグは2ポーズを組み替えて楽しめる仕様となっており、静と動の2種類のディスプレイを選ぶことができます。パーツのシャープネスはなかなかで、尖ったところは触ると痛いほどにピシッと成形されていますよ!

 組み上げると全高45mmとなる上級騎士はランナー1枚を贅沢に使い、わりと細かなパーツ分割によってかなりリッチな造形を実現。とくに、背中に背負った縦の紋章やスライド金型を使うことで入れられた鎖帷子のディテールはファンタジー好きに突き刺さる出来栄えでございます。

 これだけ複雑な造形を神経質に分割したキットですから、肝心なのは組み上げるときのパーツの合い。しかしいざ貼ってみるとこれがまあメガハウス製クリーチャープラモ第一弾と思えないほどビシバシと組み上がります。

 クラーグの下顎だけでもけっこう複雑な造形ですが、なるほど実直なパーツ分割で立体的に仕上がってくれます。合わせ目も目立たないし良いですね良いですね……。パーツちょっと多いですが「これどうやって貼るんじゃ……」と困るような箇所はひとつもなかったことを書き添えておきます。

 蜘蛛のようにたくさん生えた脚もそれぞれのダボ(ハメ合わせ部分)が異なるカタチに彫刻されており、番号を見ながらしっかり貼っていくとそれぞれの脚の角度をチマチマ調整しなくてもしっかりと均等に接地してくれるのが最高です。

 オプションで取付可能な炎エフェクトはなんとクリアーのパーツとソリッド(濃いグレー)のパーツが両方セットされており、質感を塗装で表現するか材質の透明感を活かすかで異なる演出が楽しるようになっています。同じランナーが2枚入っているわけではなく、わざわざ異なるパーツ構成で金型を彫っているのに仰天!リッチすぎません!?

 ▲上級騎士を組んで……
▲クラーグを組んで……
▲いざ対決。ムヒョー!大ボリューム!(直径20cmくらいの透明なディスプレイ台が付属します)

 とにもかくにも日本のメーカーから(しかもプラモ専業ではない会社から!)まさかのクリーチャーモデルが組み立て式キットとなって発売されるという衝撃的な事実に拍手を送るとともに、こういうきわめて彫刻的でサクサク組めて迫力のある造形物が手に入る時代がついに来ちゃうのか!という期待が膨らみまくります。

 え、グレーのまんまじゃ物足りない!? それなら……。次回は「筆塗りしてみちゃう?」というのをお届けしたいと思います。そんじゃーまた!

<em><a href="/author/kalapattar/">からぱた<br></a></em><a rel="noreferrer noopener" href="https://twitter.com/kalapattar" target="_blank">@kalapattar</a>
からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。