ミニ四駆はやっぱり外が似合う

 ミニ四駆を作りました。シール貼りは想像以上に難しく、ピンセット、ドライヤー、綿棒を駆使してそれなりに仕上げたのだけど、かなりカッコいい。プラモデルとして捉えるなら「シールさえ貼れればクリアできるキット」であり、隙間なく貼られたシールはタミヤの計算通りという感じで美しい。

 最初は制作で気づいたことを書こうかと思ったけど、撮影で外に出たときにその考えを改めた。ミニ四駆は外が似合う。近所の公園で写真を一枚撮るとパリダカ仕様のランドクルーザーのタフさにぴったりで満足度が高く、肩のあたりにじわっと感動が伝わるのに気づいた。その後は予定を変更して近所を散歩したのだけど、今の季節なら寒さに任せて足早に過ぎ去ってしまう風景がどれも気になった。

 ゴム製のしっかりしたタイヤはグリップ力が高く、多少の傾斜で転ばない。モーターや電池が重りの役割をしてくれているので安定している。ミニ四駆をリュックに入れて歩くと我が家から徒歩10分もしないところにさまざまな撮影スポットがあることに気づく。光と影の対比が美しい通路、憩いの場になっている広場の緩やかなカーブのベンチ。

 なんとなく通ってなんとなく座ってた風景がどれも面白く、素敵だった。

 こうしてミニ四駆を連れて歩くのは小学生以来で、なんだか子どもみたいだなって少し思ったのだけど、あの頃はこうやって写真なんて気軽に撮れなかったし、走らせることに夢中だったからこれはやっぱり、今の私の趣味なんだなと思い直したりもしたのであった。

 ミニ四駆を外に持ち出して見ると、構造の単純さや強度の高さに驚く。私はリュックの中に適当に放り込んで外に出たのだけど、これで到底壊れそうにない。シールだって強度があるので大丈夫だ。ミニ四駆はプラモデルではあるのだけど、外でガシガシ走らせるRCカーのような文法で作られた遊び道具なのだなと改めて感じたりもした。

 それにしても、1/32トヨタランドクルーザー パリダカ仕様は「ラリーカーのスケールモデルです」といっても差し支えのないほどの雰囲気の良さがあります。子供心をくすぐるイケイケのマシンとは違う、マイルドでビター、それでも華のある素晴らしいミニ四駆です。ぜひ作って外に持ち出して、写真を撮ってみてください。驚きますよ。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。