超実践的!エアブラシも筆塗りも爆裂うまくなる『月刊モデルアート』2021年2月号、必読です。

 エアブラシ特集!つい最近モデルグラフィックスで見たじゃん〜と思いつつ、やっぱり専門誌ごとのカラーというのは出ますね。……ということでモデルアート2021年2月号は『これから始めるエアブラシ』という巻頭特集になっております。使ってる人は呼吸をするようにやっていることも、いまいち言語化されていなかったりします。この特集のすごいところは今まで確かにそれ書かれてなかったわ……という項目がけっこう多いこと!まずは読むべし。

 とりあえずエアブラシの特集として基礎の基礎である「エアブラシだからできること」「塗料の希釈」「溶剤の選択」みたいなところから始まるのですが、目を奪われるのは色の順番の話。プラモデルにおいて何色を先に塗るか、というのはいわゆるカラーバランスを見たり(広いところ〜狭いところ、みたいな)、塗料同士の隠蔽力の差みたいなことを考えることが多いと思うのですが、こと「エアブラシを使って塗装する」という話だとその順番がちょっと変わってきます。

 エアブラシはある色を吹いて次に違う色を吹こうとすると、カップの中身からノズルまでをしっかりと溶剤でクリーニングしてまるまる色を入れ替えながらの作業になります。筆ならササッと洗えば次の色に行けるのに……とおっくうになりがちですが、「完全に洗う」というのを一回忘れて「多少残っててもまあ次の色行けるっしょ」とアタマを切り替える方法が超具体的に書いてあります。これ、経験則で身についている人もいるかも知れないんですが、体系化されると目からウロコが1万枚吹き飛んでいきます。ここ読むためだけに買ってもいいよ。この号(ちなみにちゃんとその作法を実践した作例も載ってるので必見!)。

 また、メタリックカラーの粒子がカップやノズルに残ってて次に塗る色が意図せずがギラギラに……なんてトラブルに対処するための根性論と裏テクも最高。これ知ってればもっともっと楽になったわ!とか、経済的だわ!みたいなTipsもりだくさんです。とにかく全体を通して超具体的&実践的で、「とりあえずこういうルールね」ではなく「こうすればマジで楽になりますよ」というのが書いてあるのはエラい。

 で、本当に本当にスーパーオススメなのが特集(エアブラシ塗装の話!)が終わった瞬間に出現するカルビン・タン氏の水性カラー筆塗りテクニックです。バンダイスピリッツのSWプラモを水性カラーと筆の組み合わせでサクサク塗っていくハウトゥなんですが、ものすごくわかりやすい上に結果がかっこいい。そしてやってることが単純なので誰にでもできそう感がMAXです。手元にあるプラモを今すぐ筆塗りしたくなること間違いなし。

 エアブラシも美味しいし筆塗りも美味しい。そしてシャキシャキの新製品の作例も盛りだくさんのモデルアート最新号。ワタクシ的には満足度90点くらいのスマッシュヒット号なので、みなさんも年末年始のヒマタイムに備えてぜひとも購入しておくべきであります。そんじゃまた!

<em><a href="/author/kalapattar/">からぱた<br></a></em><a rel="noreferrer noopener" href="https://twitter.com/kalapattar" target="_blank">@kalapattar</a>
からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。