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二つのノズルが勝利の鍵。多色展開のプライマーを使ってみよう

 私は塗装に、シタデルカラーやファレホなどの水性アクリル塗料を使っている。塗料の食いつきをよくするためにサーフェイサーを吹くのだが、つい最近まで自分の定番品を決められずにいた。あーでもないこーでもないといろいろな製品を試して、ようやく行き着いた製品を紹介したい。

 「ファレホホビーペイントスプレー」の「カラープライマー」である。

 本製品のオススメポイントはいくつもある。

 まず、容量が400mlと多いこと。GSIクレオスのサーフェイサーが170mlだから、倍以上の容量だ。その割にお値段は1,300円(税別)と懐に優しい。
 塗膜も強い。プライマー成分が入っているので、プラスチックにも金属にもちゃんと食いつく。

 そして一番のオススメポイントは「ノズルが二つ付いてくる」ことだ。

 二つのノズルは、吹き出し口の色が違う。白い方は中出力のノズル。おなじみの缶スプレーと同じように、勢いよく吹き出してくる。こちらは広い面を塗るのに適している。一方、黒いノズルは低出力。シューッと弱く、薄く吹き出る。エアブラシで吹いている感じに近い。こちらは細かく吹くのに適している。

 実際に段ボール紙に吹き比べてみた。上の線が白いノズル(中出力)、下の線が黒いノズル(低出力)で吹いたものである。濃さの違いがわかるだろうか。

 私はもっぱら黒いノズルを使っている。細く薄く吹き出てくれるので、自然と薄い塗膜になってくれる。吹きすぎることもなくなり、失敗は各段に減った。

 ベランダでちょっと吹くのにもいい。ドバッと広がることがないので、新聞などで養生する手間もいらず、思い立ったらササッと吹ける。(もちろん、窓や壁にかからないように注意しながら吹いている)この取り回しの良さが最高だ。¥

 今度はベランダでプラモデルに吹いてみた。キットは食玩の「アニマギア」のガレオストライカーである。黒の低出力ノズルを装着し、組んだままのガレオストライカーに適当に塗り重ねた。吹きすぎて垂れることもなく、ディテールが埋まってしまうこともなく、きれいに塗れること間違いなし。

 この製品にはカラーバリエーションがある。ブラック、ホワイト、グレー、パンツァーグレー、ボーンホワイト、ウルトラマリンブルー、スカーレットレッド、サンイエロー、ゴブリングリーンの9色展開だ。

 この9色は同じ名前のファレホカラーに対応している。スプレーで塗りきれなかった細かいところは、ファレホカラーを筆塗りするだけでフォローできる。サーフェイサーを吹くと同時にベース塗装ができるなら、かなりの時短になるのではないだろうか。一度試してみたいところだ。

 このファレホホビーペイントスプレー カラープライマーは、全国のボークス店舗とボークスのオンラインショップで取り扱っている。

 私は黒を2本常備するほど愛用している。気になった方は、ぜひ試していただきたい。

https://www.volks.co.jp/vallejo/material/
 

トミすけ
トミすけ

アラフィフ紳士。本業は会社員の週末モデラー。キャラクターモデルを中心に、気に入ったプラモデルを買ってきてはマイペースで作っています。早く作れるようになりたくて、日々精進中。


 

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