先日洗い物をしていましたら、九谷焼の豆皿がやたら綺麗に見えました。

綺麗だなーと思いながら部屋の隅に目をやると未塗装の兵士がいたので、皿の色味をそのまま拾ってみると面白いだろうと早速チャレンジ。塗りたい気持ちが完全に前のめりで、ビフォーや途中の写真をなんとなく撮影しては作業に没頭しました。本当はきれいな写真を用意できると、一番いいですね。

皿と兵士の服の色を何度も見返しては近づけていきます。
サンプリング元の皿の印象を再現するには各々の色の面積が大事みたいで、黄色が多くなるように気を付けました。この辺の具体的なものから抽象的な色の面積比への落とし込みの作業がとても面白いです。

実際に花や葉を描いているわけではないのですが、見たときにどうか?というのをひたすら重視していく感じ。カモフラージュ柄を編み出す人たちってこういうことをしているのかななんて思ったりもしました。描いているのに描いていないというか。
そして、皿と兵士の印象が近づいてきたなと思ったら、皿と並べて撮影。

カメレオンのようにじんわりと馴染む姿はとても面白いです。面相筆で点を置き続けるだけなのにこんな風に溶け込んでしまいます。
私が九谷焼の皿を見て「おっ!」と思ったように、皆様にもお気に入りのものがきっと部屋にあるはずです。その色に合わせて兵士の服を点描で彩ってあげる遊び、とても楽しいのでお勧めです。