幾度もの「絶妙」の果ての使い捨て!/タミヤ 筆塗りパレット

▲じっくり慎重に塗り分けたい窓枠。時間はかかるけど使う塗料は少量。

 細かい箇所を慎重に塗っていると思ったより時間が経つのが早い。実際に塗る塗料は少量で済むのでちょっとだけ出して使うんだけども、ちょっとだけなので皿の中で乾いてしまう。

▲出しておいた塗料の表面が先に乾いてしまい、皿を傾けてもこんな具合の硬さに……

 じゃあ乾きにくいようにと皿に出す量を増やしても、外気に晒される表面から乾燥して膜になってしまい、筆に含ませるのが困難になってしまう……。

 そこで紹介したいのがこの筆塗りパレット。

▲球状の窪みが特徴!

 この筆塗パレットは後発製品で発売当初、僕も先に発売された15皿タイプのもので十分満足していたので「え?今更こんなの必要なの?」と思っていたのだけれども、わざわざ名前に「筆塗り」を冠しただけの事はありました。

▲「攪拌棒の先に付いた程度の量」でもいわゆる「溜まり」を作れる

 塗料が少量でも球状の窪みのおかげで横に薄く広がらない。つまり外気に触れる面積を少なく、かつ上下に嵩のある「溜まり」ができるので塗料が乾きにくい構造になっています。

▲窪みの周りの平らなスペースも全然無駄じゃない。

 小学校の図工の時間に使ったような絵具パレットは薄い仕切りひとつで異なった色が隣り合いますが、このパレットでは色を収める窪みが余裕のある距離で離れています。この余白の部分で筆をしごいたり、筆ですくった薄め液と混ぜて濃度を調整したり、試しに線を描いてみたり……。使ってみると意外なほどに活躍します。

▲平らな余白の外側の仕切りは堤防になる。

 仮に少しあふれるようなことがあっても1皿毎に凸状に仕切られていて隣の色と不用意に混ざってしまうのを防いでくれます。

▲パレットのフチの凹みは「筆置き」として設計されている。

 定番サイズの塗料皿に出すほどの量でもなければ、面相筆の先に一回含ませた程度の量で塗り切れるほど微量でもない。そんな絶妙な量の塗料を使いたいシーンに応えてくれます。

▲「使い捨て」にしては使い切るまで少しスパンが長い。

 使い捨てタイプだけれども、18皿分あるので1枚使い切る頃には中々年季の入ったパレットになる。「捨てる頃にはガッツリ使い込んだ姿になっている」のがイイ。一生懸命プラモデルを頑張った証。小学生の頃の漢字練習帳を使い切った時のような……そんな気分。

HIROFUMIX
HIROFUMIX

1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。