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小学生の頃に欲しかったマシン「ビッグ・バン・ゴースト!」

  私が小学生の頃に流行ったホビーと言えば、主にコロコロコミックがリードするベイブレードやハイパーヨーヨー、そしてミニ四駆が同学年の間では人気であった。ベイブレードも面白かった。サイゾーの小さいアタックリングにバカでかいスパークディスクというウエイトディスクを装着して、ドラグーンのゴムグリップで暴れまわるととんでもなく強かったのだ。……っていうか最早ウエイトディスクでぶん殴っているのでズルなのではなかろうか。

 話をミニ四駆に戻す。当時小学生で、ミニ四駆と言えばもう18年以上は前の話という事になる。私は「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」世代だったので、両親をおもちゃ屋に連れて行き、ニヤケ顔でややクネクネしながらスピンアックスやブロッケンGなどを買ってくれるように懇願していたのだった。

 おねだりの甲斐あってミニ四駆にどっぶりハマっていた時期があったのだ。小さいコースも買ってもらったし、ミニ四駆の図鑑のようなハンドブックも買ってもらった。私は、レッツ&ゴー!!以前のミニ四駆をあまり知らなかったのだが、ハンドブックで見たマシンに一目惚れした覚えがある。それが今回作った「ビッグ・バン・ゴースト」だ。 

 ぱかっと箱を開ける。ボディー白ッ!でもホイールとシャーシは鮮やかな水色で最高だ。いや、それよりも、あまりにも久し振りすぎて「懐かしいな」という感想さえ出てこなかったので、記憶喪失により何もかもが新鮮である。

 大径ナローライトウェイトホイール(ライトブルー)。中々スケールモデルでは見る事の出来ない思い切ったデカさで最高にカッコいいぞ。ビッグ・バン・ゴーストのカッコ良さの秘密だ。 

 シャフト、ギア、モーターを組み合わせていく作業は、過去に何度もやっているはずなのに手が全然覚えていなかったので結構時間がかかってしまった。子供のように集中して時間をかけて丁寧に組み立てていく。この時が滅茶苦茶楽しいのだ。タイヤを転がせば、他のタイヤも同時に動く。当たり前なんだけど「すごい」と感じてなぞる様に同じ動作を確認する。

 ミニ四駆はプラの重みとモーターと乾電池2本分の重さがあるので、適度に重みを感じる事が出来る。軽そうで重いというのは、塗装で魅せる模型とはまた違っていて面白かった。 

▲試しに乾電池をセットしてスイッチオン(軽率)

 それとほぼ同時に「ぶいいいいいいいいいいいいいいい!」とシャフトとタイヤが猛烈な勢いで回り出した!忘れていた。ミニ四駆には1速2速などのシステムが無く、常にスタートからフルスロットルでブン回るのだった!突然ブン回ったモーターに焦る!ウケる!大径ホイールが空を切る!私の手には勢いのある風が当たっていた。おいおい、付属のモーターってこんなに速かったっけ。私はふと、小学生の頃に友達が使っていた「無限龍」という金ピカでインチキ臭い強さを誇るモーターの事を思い出していた……。 

 そして付属のホイルシールを貼り、とうとう完成だ。これが子供の頃憧れたビッグ・バン・ゴースト。本当に、本当にカッコいい最高のマシンだ。このモデルはシャーシを刷新して発売されたものであるため当時のオリジナルではないのだが、私がハンドブックで見た写真と同じ姿だ(と思う)。 

 シール貼りは事前準備やコツがいるのかもしれない。何度も貼り直しをしてしまった。ミニ四駆をカッコ良く作るにはシール貼りが全てと言っても過言ではない気がする。 

 あれから大人になり、色々な模型を経験してきたおかげで、子供の頃には出来なかったであろう部分塗装もキッチリと塗る事が出来たのは嬉しい。おじさんはな、赤と黒とシルバーの塗料くらい持っているんだよ。

 今も昔と同じキットを残しておいてくれたタミヤさんには頭が下がります。ありがとうございます。最高に楽しかったです。今のところは走らせる予定は無いけれど、子供の頃の私が語りかける。「大径アルミローラーがかっこいいから、付けたほうが良いよ…。あと、後ろのローラーも二段重ねにしたほうが、かっこいいから…。」なるほどなぁ、うーん、イイなぁ贅沢だなぁ。

ミハイルのプロフィール

ミハイル

福島県出身 1990年生まれ 模型を楽しんでいます マスキングが苦手 下のリンクの『火星深青』でブログを執筆していますので、模型に興味がある方は是非見に来てください。

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