先日nippperでも紹介した、ホビージャパンのT-34の特濃写真集「T-34-76戦車写真集」の続編が登場!
第二次大戦後半に登場したソビエトの重戦車であるJSシリーズをピックアップです!!この「JS」というのはソ連の最高指導者「ヨシフ・スターリン(Iossif Stalin/Joseph Stalin)」の頭文字をとっています。(ISとも言われます)。国のトップの名前がついちゃう戦車ってだけでも恐ろしすぎるこの戦車は、その名に恥じぬスペックと活躍を披露し、祖国を勝利に導きました。
写真以外にも、写真を補完する詳細なディテールイラストも掲載。写真とイラストをみていくと「ここがこうなっている!」というより、「戦車ってこういうところに注目すると面白いのか〜」という目が養われて、自然とあなたが作る戦車プラモがさらに格好良くなると思います。
後半は第二次大戦末期に完成するもドイツ軍や日本軍との戦いには使用されることはなかった「JS-3」。なんでそんな戦車をピックアップするの?と思われる方もいると思いますが、こいつには「戦車模型好き」にはたまらないエピソードがあるんです。
それは終戦直後の1945年9月7日、ベルリンで行われた軍事パレードにこの異形の重戦車が突如姿を現したのです。西側諸国は戦勝気分もぶっ飛ぶ衝撃を受けて、この戦車に対抗できる120mm砲搭載戦車の開発を加速させます。これにより戦後のいわゆる現用戦車というものの歴史が幕を開けるのです。
この写真集読んで僕が作りたくなる模型はまさにこのJS-3。しかも戦後の世界動乱を象徴するのような場所でこの戦車は戦場を駆けまわります。そう、中東戦争です。そこで使用されたJS-3の特徴が詳細に掲載されています。
イスラエル軍はまじで魔改造モデラーがいるんじゃないかというくらい様々な戦車を改造して使用するのが特徴です。しかも外見もセンス良すぎるのでどれもかっこいい。そこら辺はまた別の機会にご紹介します。
第二次大戦後半の活躍、そして戦後の戦車開発史を加速させたとっても重要なこのJSシリーズの戦車たち。プラモも手に取りやすい「タミヤ ミリタリーミニチュアシリーズ」からどちらも発売されてますので、本書を読みながらぜひ作ってください。その迫力にメロメロになること間違いなしです!JS-2はお手軽な1/48スケールモタミヤから発売されていますので、そちらもオススメです。ぜひ一度は作って欲しい戦車模型でもありますので、お店で手にとってください!それではまたね〜〜。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)