週末が楽しくなっちゃうプラモをフミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は「戦車作ってみたいんですけど〜」って言われて真っ先に僕が手に取って見せては「え?」って顔をされる「ソビエト陸軍 重戦車 JS3 スターリン3型」をお届けします。本当にすごいプラモのなのよ! タミヤの戦車模型「ミリタリーミニチュアシリーズ」の傑作のひとつだと思っています。だから1人でも多くの人が今日「あれ? めっちゃいいじゃん」って思ってもらえるようにプレゼンするぞ! 買ったその日に爆裂迫力ある重戦車をゲットできますよ!
おまんじゅうみたいな砲塔に、船をひっくり返したような傾斜装甲を持つ車体。どの第二次世界大戦の戦車にも似ていないこのJS-3こそ、第二次世界大戦後の各国戦車開発競争の火蓋を切らせた戦車です。
みんなにおすすめしている理由が「かっこいいから」。低い車体に極太ロングな主砲が装着されていて、アンバランスなキスまみれのかっこよさに痺れます。それとでかい箱を開けた時の「あれ〜っていうギャップ」もこのプラモの良いところです。
箱を開けた瞬間「あ、これは帰って組み立てたらその日のうちに組み上がりそう!」という癒しが訪れます。PKGイラストはまんじゅうのお化けみたいな威圧感なのに、中は優しいんです。ギャップ萌えプラモです。
少ないパーツ数、組み上がるたびに異形なシルエットが目の前に現れてくるワクワク感はまさに至福の2時間。ベルト履帯の色も黒だし、転輪はゴムタイヤのない鋼製転輪なので、細かな色分けもなし! 成型色だけでほとんど実車の雰囲気を楽しめるのも魅力です。確かに見た目はちょっと怖そうですが、箱を開けた瞬間あなたを優しく迎えてくれるプラモです。ぜひ週末に優しくてでかい母なる大地のようなアニキ戦車プラモ「ソビエト陸軍 重戦車 JS3 スターリン3型」でお楽しみください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)