
模型雑誌「月刊ホビージャパン」の別冊として発売されている季刊姉妹誌「ホビージャパンエクストラ」。今回の特集は「憧れる“ハイクオリティな模型作品”を作りたい」。ホビージャパンで模型誌作例を製作する4人のライターさんを例にし、「実際にどうやってクオリティを上げているの?キットをいじる時にどこを注目しているの?」といったライターさんが製作中に脳内で考えていること抽出。ハイクオリティとは何か?昨今の完成度の高いプラモをじっくり作る楽しみとは?さらにハイクオリティな模型を作りたいと思っている人におすすめの工具も紹介されます。



冒頭はライター達に編集部が「皆さんが模型雑誌作例やっている時のことをもう1度振り返って言葉にしてください」といった内容がまとめられています。それを踏まえて、4つのケースの作例と共にクオリティアップを目指す実例が紹介されます。

一つ目はコトブキヤのメガミデバイス「アリス・ギア・アイギス」。最近素体がアップデートされた吾妻 楓【皆伝】のキットを使って、シリーズ第1弾の吾妻 楓をアップデートするといった内容。製作はnishi氏。素体の改修、そして女の子プラモの塗装ポイントを徹底解説しています。

2つ目のケースは「ガンプラのオリジナルアレンジ仕上げ」。ガンプラの楽しみ方の主流でもありますね。自分のイメージをガンプラに投影するとき製作者のkeita氏はどのようにしているのか?形状変更のつじつま合わせってのがキーワード見たいです。そこら辺を注目して記事をよんでください。

3つ目のケースはurahana3氏によるコトブキヤ ジェネ ステライノセントVer.を使い、オリジナル自作パーツの製作工程や、urahana3こだわりの整面と合わせ目消し、ビビットなカラーリングを美しく塗装する工程を掘り下げています。
最後の4つ目のケースは、模型と布の組み合わせで独特の世界観を演出するこねこのしっぽ。氏のテクニックをご紹介。プラパーツと布のフィッティング方法にご注目ください。

ワンテーマをしっかりと打ち出してきた今までのホビージャパンエクストラとはちょっと違う今回の特集。“ハイクオリティな模型を作る”ことの過程はやはり膨大。イチ、ニのサン!では行けない地点と思いながらも、こうやって完成してくのかとショーを見ている気分にもなります。スポーツとかでも憧れたプレーを映像で何度も見て練習したりしてうまくなりますよね。それと同じように、ホビージャパンエクストラに掲載されている工作の中から“あなたがやってみたいと思う工作や塗装”をそれぞれ抜き出してやってみると良いと思います。
ただ、このように突き詰める楽しみ方だけが絶対では無い!というのを、次号予告「帰ってきたアートモデリング特集」(何をやるんだ…)を見る限りホビージャパンエクストラ編集部も発信したいと思っている感じがします。模型製作の楽しみ方の1本化ほど世界を狭めてしまうものはありません。次号もどんな内容になるのか。今から楽しみです。