スケール違いで生まれるサイズ感の妙!コトブキヤ ルーデンス×スケールモデル

 コトブキヤから販売されているNONスケールプラモデル「ルーデンス」ちゃん。今日のお供です。

 1/12、1/35、1/144、1/700……画一化された「スケール」というのは、同じサイズで世界観を統一するだけに留まりません。

 みなさんは「サイズの違い」からくるロマンに触れたことがあるでしょうか。成人男性の平均身長170cmに対する2m、10m〜というサイズの女性キャラクターであったり、巨大メカの手に乗る夢であったり、はたまた手のひらサイズの妖精とのふれあいであったり。「サイズの違い」はそれだけでひとつの物語ができあがるほどに広い夢の平原なのです。

 今回ご紹介するのは、あえてスケールの違うキットをひとつのフレームに収めることで生まれるロマン。コトブキヤが販売する「フレームアームズ・ガール」をはじめとしたガールズプラモはNONスケール、つまりどんなサイズになってもいいんです。

 PREZZAから販売されている「壊れたビル」。パチッと組み立てるだけで半壊したビルのできあがり。

 まずは1/144スケールの半壊したビルを前にパチリ。槍を持ってたたずむ姿は、どこか遠くを見つめているような。荒廃したかつての文明に思いを馳せているのか、戦いの傷跡を悼んでいるのか。

 たったこれだけで、実際には全高20cm程度のプラモデルが20m超の巨人に早変わり。ビルと同じスケールの1/144スケールサイズの人間を置くと、さらに臨場感がアップします。

 今度はビルをバックに。

 ビルをバックに足下を隠し、下からアオるように。こうなると背景に広がる破壊された都市を歩いているようにも見えて、巨大な女性というより等身大の、普通のサイズの人間が歩いているという遠近感に見えてきます。

 そして、1/35スケールのミリタリーミニチュアシリーズと一緒に。今度は10mほどの、人間よりはるかに大きいけれどコミュニケーションはとりやすそうなビッグサイズガールになりました。膝をついて耳を近づけなければ話せないけれど、気の合う戦友、といった感じです。

 今回はルーデンスちゃんをモデルにサイズ感を楽しみましたが、他にもたとえば1/144スケールに1/35スケールの人間をあわせたり、1/72スケールの航空機キットにも1/35スケールの人間をあわせて博物館のように見せたりも、きっと楽しいはず。皆さんもやってみましょう、スケール違い。

雪城あさぎ

平成生まれ。プラモデルが好きなライターで、ハムスター。現在はフリー。コトブキヤの「フレームアームズ・ガール」に触れたことがきっかけで、幼少期から好きだったプラモデルにどっぷりハマった。ガールズプラモを中心に様々な沼を反復横跳びしつつ、YouTubeで「ホビーやゲームを中心にした、ちょっと楽しいニュース」を配信している。