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力を入れなくても離さない!「逆作動ピンセット」があなたのヤスリがけをさらにスムーズにする!!

▲細かい物を保持する「ピンセット」。逆作動タイプは僕らのあの行為もサポートしてくれますよ

 通常ピンセットは先が開いていて、指で押すことで先が閉じて物を掴みます。そんなピンセットの中には今回ご紹介する「逆作動ピンセット」の様に通常のピンセットと逆に動く物があります。これは指先に「力を入れ続けなくてもパーツを保持できる」という利点があります。

▲この様に先が閉じているのがデフォルトです
▲グリップの前側に力を入れると先端が開き、力を抜くと先端が閉じます。これにより一度物をキープすれば長時間力を入れることなく保持できます

 接着剤が乾くまでの固定などにも便利です。そしてこのピンセットの利点「力を入れ続けなくても物を保持できる」という点が、実は模型製作で多く行われる「ヤスリがけ」にすごく効果を発揮するんです。

 ヤスリの職人さんに「ヤスリは余計な力を入れないのがポイント。力を入れたからと言って削れ方はそんなに変わらないし、むしろブレて綺麗に削れません」と教えてもらいました。

▲折りたたんだ紙やすりで削るのが最も手軽ですよね。ついつい力を入れすぎてしまって「何だか綺麗に削れないな〜」なんて経験は僕もかつて通りました
▲そこでこのピンセットの登場です。逆作動によりピシッと紙やすりを固定!紙やすりも3つ折りくらいにすると適度なコシも出て、当て木なしでも面を綺麗に整えやすくなります
▲平面は余裕です。そして何より指が疲れません。パーツ面側のピンセットの先でパーツを傷つけない様にしましょう。写真の様にヤスリとピンセットの先のリーチをちょい長めにしておくと安全です
▲パーツの角も当て木無しで攻められます。ピンセットでしっかりとヤスリが固定されているのでブレもなく、余計な力がかからずに磨けている証拠です
▲ピンセットと紙やすりを一緒に使うテクニックとしてよく知られている「パーツのスミのヤスリがけ」も余裕です。ヤスリの角を使って綺麗に磨くことができます

▲平面、エッジ、細部と逆作動ピンセットがあるだけで全方位攻めが可能です!しかも指が疲れない!!

 「力を抜くと閉じる」という利点。最初はいつもの動きと逆というだけで、初めて車のバックをした様な、ちょっと戸惑う感覚があるかもしれません。でも持っているだけで保持されるということを認識した瞬間、この工具は僕たちの強い味方になってくれます!今回オススメしたヤスリがけ、ぜひ一度試してください!綺麗に磨けて楽しくなっちゃいますよ〜。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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