
もはや知らない人はいないでしょう。アバンテ4WD。タミヤのRCオフローダーとして究極の美しさと究極の走りを追求したバブル絶頂期の伝説マシン。ミニ四駆はその模型として爆発的なヒットとなり、世代を超えた人気を誇っています。
とはいえ、アバンテというのは完璧なマシンではありませんでした。このへんの経緯はWikipediaがめちゃくちゃに面白いので絶対に読んでください。寝られなくなるし、どうやってもアバンテを手に入れたいという欲求から逃れられなくなるはずです。
安易な再販や復刻をしない、タミヤのレーシングバギーのなかでも特別すぎる存在として君臨するアバンテ。しかし、いまから9年前、弱点をすべて克服した状態で復刻されました。アバンテ(2011)と呼ばれるこのマシンもまた、恐ろしい人気を誇りました。

話は変わって、タミヤが一昨年から展開している「コミカルシリーズ」。80年代に発売されたRCバギーをデフォルメし、WR-02CBという寸詰まりで車高の高いシャーシに乗せたアラフォー〜アラフィフ感涙のマシンたち。乗っているフィギュアもすごくカワイイし、走りもキビキビコロコロと楽しいったらありゃしないのです。
グラスホッパー、ホーネット、マイティフロッグと続いたこのシリーズの新作が発表されて、誰もが腰を抜かしました。ビッグウィッグでもホットショットでもなく、アバンテだったのですから!
今作、コミカルアバンテはこれまでのWR-02CB(後輪駆動)ではなくGF-01CBシャーシ(4WD)を採用。このへんもアバンテはスペシャルな感じがして嬉しいぞ……。

タミヤのRCカーは自分で組み立てることでその機能を身体で感じることができるのが美点なのですが、今回は組む時間も惜しかったのでXB(エキスパートビルド、タミヤの工員さんが気合を入れて組み立てと塗装を終わらせてくれている上にすげー安いという神仕様)を購入。ハコから出せばすぐ走る、レディトゥランな状態なのがすっばらしい。
「なんだよ、nippperって手を動かす人のためのメディアじゃないの?吊るしのラジコン買ってきて終わり?」と思う人もいるかもしれませんが、タミヤのRCは自分でカスタマイズできるからいいんだぜ……。



買ったあとでもバラしたりパーツ変えたりデコレーションしたりと楽しい要素が満載で、説明書を眺めながら(完成したモデルを買ったのに!)ニヤニヤが止まりません。助けて!

ということで、コミカルな姿になって、誰もが買って即座に楽しめるマシンと化したアバンテがめっちゃいいぞ!という話でした。複数人で買えばイコールコンディションで戦えますから、どしどし仲間を増やすこととします。
みなさんも、ぜひ!
モデル/後藤あゆみ