クレイモデル風塗装でクルマのデザインを味わう

 そろそろクルマ欲しいな~と思いながら自動車メーカーのホームページを眺めていると、クルマの造形にうっとりしつつも手が届きそうな価格の車がなかったので一瞬で諦めて代わりにプラモデルを買ってきました。アリイの1/32オーナーズクラブ。1000円でお釣りがきました。

 買ってみたものの年季の入ったプラモデルらしく、バリやパーツの合いもダイナミックです。普通に綺麗に仕上げるのは難しそうです。

 そこでふと小学生のときに修学旅行で自動車工場の見学に行き、クルマのクレイモデルを見たことを思い出しました。自動車の設計やデザインをおこなうときに、粘土で実際に造形したものです。クレイモデルは美しく、ずっしりとした重みを感じるものでした。プラモデルをクレイモデルっぽく塗装したら一色で済むし、純粋にクルマの造形を味わうのに最適なのではないか、と閃きました。

 早速クレイモデルっぽい色としてタミヤの缶スプレーのタンを吹いてみました。

 一瞬でクレイモデルっぽくなりました。やや荒れた表面やヤスリがけの跡でさえ粘土の質感に見えてきました。

 クレイモデルは人の手で丁寧に削り、造形するそうです。そこで手元にあるフィギュアをそばに置いて遊んでみました。

▲ほぼ同スケールの1/35のフィギュアを置いてみました。まさにクレイモデルを造形している場面に見えてワクワクします。
▲もっと大きなフィギュアを置くと、1/3スケールくらいのクレイモデルに見えてきます。

 美しい車が世に出るまでにどんな工程を経ているかに思いを巡らせながら、クルマのデザインを純粋に味わうクレイモデル風塗装。内装もクリアパーツも気にせずに一色ブワーっと吹くだけで秒速で完成するので楽しいですよ!

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C重油

1991年生まれ。山口県の小さな漁港出身。大きな港に就職し大きな船を見ているうちに船の模型が作りたくなり、フルスクラッチも始めた普通の会社員。