
プラモデルを作っていると、机の上にはニッパーで切ったプラくずやヤスリで削った粉がどんどん溜まっていきます。いちいち家庭用のデカい掃除機を持ってくるのは面倒だし、たまにゴミ箱に落とすくらいが関の山……というズボラ生活を送ってきた私です。しかし模様替えをしてそれなりにキレイな環境を構築したため、欲しいのは机の近くに転がしておいて、気になったら片手でサッと使える掃除機。要求性能は「プラくずが吸えればOK」そして「なるべく小さくて軽い」ということ。そんな条件で買ったのが、ZSZSというメーカーの充電式ハンディクリーナーでございます。

重量は約370gとめちゃ軽い。USB Type-Cで充電できるコードレスタイプで、もともとは自動車の車内清掃を想定した製品です。モーターの最高回転数は10万rpmと謳われていますが別にそれはよくわかんないや。こちらが吸いたいのはプラスチックの破片なので、とにかく吸ってくれれば問題なし。実際、ニッパーで切り飛ばしたゲートや削りくずを片付けるには充分な仕事をしてくれます。こういう道具は吸引力の強さより、掃除したいときにすぐ手が伸びることのほうが重要です。

なにより良いなと思ったのがゴミ捨ての簡単さです。透明なダストカップは本体からあっという間に外せるし、その中に収まったステンレス製のフィルターとHEPAフィルターも簡単に脱着できます。メーカーによればどちらも水洗いでき、乾燥させれば繰り返し使用可能(HEPAフィルターは替えも売ってるぞ)。模型製作では大きなプラくずだけでなく細かな削り粉も吸い込むから、ゴミを捨てるだけでなくフィルターそのものを簡単に掃除できるのはありがたい。掃除機のメンテナンスに時間を取られていては何をやっているのかわからないのでね!

車内清掃用ということでノズル類もいろいろ付属しています。シートの隙間やエアコンの吹き出し口など、普通の掃除機では入りにくい場所を掃除するためのものなんでしょうが、模型机で使うならとりあえず細長い延長ノズルがあれば充分です。あ、もちろんクルマを持っている人はこれらのアタッチメントが重宝するでしょう。

驚いたことに、この掃除機は吸い込み口だけでなく排気口にもアタッチメントを装着できます。つまり吸引ではなく吐出……つまりブロワとして空気を吹き出す使い方も想定されています。掃除機というのはゴミと吸い口の距離が離れると途端に吸い取るのが難しくなるのですが、ブロワなら細いノズルから勢いよく空気を送り込んで、奥に入り込んだゴミを吹き飛ばせます。机の上のプラくずを吸うことしか考えていなかったのに、これが意外なほど便利……!

たとえばイスの座面の裏のわけわからんところや塗装ブースの奥や窓のサッシ。プラモデルを作っていると机の上だけでなく、案外あちこちにホコリや削り粉が溜まっているもんです。吸い口を押し当てにくい細い隙間でも、ブロワ用のノズルなら空気を送り込んで中のゴミを追い出せます。さらにビニールプールやボールなどに空気を送り込むインフレーターノズルまで付属しているので、夏場の子供の水遊びにも役立ちます(いままではものすごくじれったい乾電池タイプのインフレーターを使っていたよ……)。プラモ机の掃除機を買ったはずなのに、なんだかんだで子育て世代にもうれしい機能が付いてきたという次第。

もちろん吹き飛ばしたゴミが消えてなくなるわけではありません。とくに細かい削り粉や塗料の粉をむやみに舞い上げるのは避けたいし、部屋全体をキレイに保つなら普通の掃除機や空気清浄機も併用するべき。それでも370gの本体ひとつで、プラくずを吸う、狭い隙間からゴミを追い出す、さらにはビニールプールに空気を入れるところまでカバーできるというのは非常によろしい。プラモデル用というわけではないけれど、模型を作る生活にこういう小さな家電がひとつ加わるのは、なかなか悪くない買い物だったのであります。それじゃまた。