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上を向いて作ろう。/模型製作のストレスを弾き飛ばせ!

 最近、プラモデル製作のために作られた専用グッズがモデリングに役立つという情報よりも、プラモに全く関係ないものがモデリングに役立つという情報を知る方が自分にとっては楽しいということに気がついた。

 ……という訳で、僕が紹介したいのはプラモデル用品売り場に売っていないのにモデリングに役立つ、そんなニクいアンチクショー。

 モデラーであれば誰しも制作の過程において煩わしいと感じるおジャマ虫が一つや二つあるものだ。その最たるものがランナーからパーツを切り出し、ゲート処理をした時にニッパーやデザインナイフにまとわりついて離れないプラのカスではないだろうか。

▲静電気の仕業なのか、「何でそんなにくっつくの?!」というくらいくっつくよね

 最近話題の片刃ニッパーをはじめ、どれだけ切れ味に定評のあるニッパーでもこのプラのカケラがくっついてくるのは避けられない。で、これを取り除こうとする時、大抵の人は歯ブラシを利用するのではないだろうか。

 しかし、歯ブラシを使う時は片手で刃物を保持して片手で歯ブラシを動かすことになる。この「両腕を占拠される」という状態が僕にとっては非常に煩わしい。そんなものぐさの僕が皆にお勧めしたい清掃グッズがこちらだ。

 そう。銀行や役所の記帳台などでよく見かける印鑑の掃除用ブラシ。なんとわずか300円で買えてしまう(パッケージ写真がこれしか残っていなかったのでゴミゴミとした写真になってしまった……)。

 これなら作業台に固定されたブラシが常に上を向いているので、片手を占拠されることなく刃物の掃除ができる。ゴソリゴソリと刃の表裏を擦れば、まとわりついていたプラ片はほとんど飛んでいってくれる。

 ただし、買ったままではこの印鑑ブラシは非常に軽いので、刃をゴシゴシした時にブラシが動いてしまう。ブラシの基部に重りやネオジム磁石をパテ埋めして、刃物を擦り付けた時に本体が動かないようにすると更に使いやすくなるだろう。

 プラモ作りは「自分のモチベーションを如何に保つか」が最も大切だと思う。気分がノってきている時に刃がプラのカスだらけになると否が応でもこの掃除の作業が必要になり、ドライブ感を大きく阻害する。

 刃についたプラカスを取る作業はニッパーで2度切りする際、デザインナイフでゲート処理をする際……と遭遇する機会が多いので、そのストレスが軽減できれば模型製作のペースをいい調子に保つことができる。

 模型製作の工程からブレーキを排除し、ドライブ感を疎外しない。僕にとって最高のペースメーカーが印鑑ブラシだ。ブラシも上を向いていることだし、こいつがいればモデリングのモチベーションも上を向いて続けられること請け合い。

 皆さんもこいつと一緒に上を向いて走っていきませんか?

蒼人
蒼人

1989年生まれ。ゾイドとアメコミヒーロー映画が大好き。コロナ禍以前は毎週末映画館に行くのが楽しみでした。
ラジオっ子が高じてPodcastを始めました。

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