
僕にとって、プラモデルが完成したあとの大きな楽しみが「撮影」です。製作中も、かっこいいと思ったパーツや、塗りがうまくいったところを撮影していますが、やっぱり完成後の撮影は至福の時間。自分で作った模型にカメラを向けながら、「かっこいいな〜〜」とぶつぶつ言っています。みんなも、完成した模型がかわいくてしょうがないですよね! 僕だけじゃないよね! スマートフォンの普及のおかげで、気軽にパシャパシャ撮れるようになったのもいいですよね。

息子が組んで、僕がシールを貼って完成させた「ハセガワ 1/32 eもけシリーズ トヨタ セリカLB 1600GT」。2人で完成させたので、「一緒に写真撮ってみようぜ」と息子を誘いました。幼稚園生の頃にも同じようなことをやったのですが、息子は覚えてないみたい。小学3年生にもなったので、今回は覚えてくれるかな?

僕の撮影スペースはガラステーブルに白と黒のPVCシートを使ったシンプルなものです(シートは画鋲で壁に直付け)。ここに置けばいつでも撮影が可能です。簡単なセッティングだけして、息子にカメラを預けます。小学3年生でも少し大きいみたいで、シャッターボタンにもギリギリ指が届くくらい。僕が息子に与えたアドバイスは「シャッターボタンを半分だけ押して、その後に押し込んでみて」だけ。

息子が「撮れた! 撮れてる!」と興奮気味。僕も息子が撮った写真を見て「できてる!」と合いの手を入れます。「なんとなくわかったから、もっと撮っていい!?」と聞かれたので、どんどん撮ろうぜ! と僕もノリノリになってきました。

体を捻る息子。カメラを傾けているのでしょうか? 彼の動きがまさに目の前の模型と会話している証拠。めっちゃ楽しそうで、俺にもカメラ貸してよ〜〜って言いたくなります。そう、プラモの前ではみんな平等。いつだって少年なのです。

「お父さん、どう!?」と聞かれ、見せられた写真に絶句。上手すぎ謙信。「カメラってすごいね。傾けたり、レンズをみょうんみょうんしてみると(伸び縮みさせているのでしょう)、形が変わって見えるんだね。走っている感じを出してみたくて、傾けてみたんだ」


「そしてこれは下に写っている車の方がカッコよく見えたから、そちらを主役にしてみたよ」

写真と一緒に、息子が目の前の模型と対話した結果まで聞ける。本当に楽しいです。上手く作るとか、きれいに塗るとかも、プラモを楽しむうえで大事だけれど、完成した模型をどう見て、どう撮るかも、今の時代のプラモデルの楽しみなのだと思います。カメラを渡したことで、息子がこの模型のどこをかっこいいと思ったのかまで見えてきた、そんな楽しい時間でした。おしまい。