最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

【キットレビュー】スペシャルなフォルムに魅了されて。「ハセガワ 1/72 航空自衛隊 F-86D セイバードッグ」

 組み上げた瞬間、もっとこの機体の立体感に迫ってみたくなりました。思わずつや消しグレーのサーフェイサー、ガイアノーツのメカサフ ライトを吹き付けてしまったほど、そのフォルムに魅了されたのです。それが今回ご紹介する「ハセガワ 1/72 F-86D セイバードッグ “航空自衛隊”」。パッケージがリニューアルされ、定番ラインナップに加わったことで、模型店でもぐっと手に取りやすくなりました。

ハセガワ(Hasegawa)
¥1,427 (2026/03/21 17:39時点 | Amazon調べ)

 F-86D セイバードッグは、元となった「F-86 セイバー」を大きく改良した機体です。数ある派生型の中でも、機首がぐっと伸びた独特のシルエットが特徴。さらに全天候型迎撃機としての装備が追加されたことで、同じ“セイバー”の名を持ちながらも、かなり個性的な存在となっています。プラモデルでも、その独特な雰囲気を手軽に味わうことができます。

 特に注目したいのが、「セイバードッグ」という名前の由来にもなっている機首のレドーム。当時最先端だったレーダーユニットがこの内部に収められており、昼夜や天候を問わず防空任務を行うための重要な装備です。プラモデルでは、このレドームがしっかりと別パーツ化されています。組み立てるときに「ここにレーダーが入っているのか……」と想像しながら取り付ける時間もまた楽しいもの。実際に取り付けた姿を見ると、機首の部分だけがくっきりと印象に残り、まさにセイバードッグを象徴する“アイコン”として機能していることがよく分かります。

 亜音速機セイバー譲りの後退翼も見どころです。この翼の形と全体のシルエットを見ると、「ああ、セイバーなんだな」と感じさせてくれます。各部のディテールも美しく、組み立てるだけでも飛行機らしいかっこよさをしっかり味わえます。

 機首のレドームと並び、セイバードッグを象徴する装備が「マイティ・マウス」と呼ばれる24連装の空対空ロケット弾を搭載した引き込み式ロケットパックです。火器管制レーダー(FCS)と連動し、超高速ですれ違う敵機に向けて一斉発射するという、当時としては非常に先進的な兵装でした。こうしたレーダーと兵装を組み合わせた運用ノウハウは、その後の全天候型戦闘機の発展にも大きく貢献したとされています。レドームと合わせて見ることで、セイバードッグが単なる派生型ではなく、次の世代へとの架け橋ににもなる重要な航空機だったことがよく分かります。

 マイティ・マウスを取り付けると、機体下面の印象がガラリと変わります。まるでキャラクターモデルで見かけるようなロケットポッドが、どんと存在感を放つのです。これまで作ってきた飛行機模型ではあまり見かけなかった装備だけに、思わずワクワクしてしまいました。

 このように、ベースとなったセイバーに数々のスペシャルな要素が加えられたスタイルに強く惹かれ、今回は組み立てたあとにサーフェイサー(ガイアノーツ メカサフ ライト)を吹いて、その立体としての魅力にさらに迫ってみました。銀色のボディが印象的なセイバー系の機体ですが、つや消しグレーに包まれることで、輪郭や面構成の美しさがいっそう際立ちます。狙い通り、成型色とはひと味違ったグレーに染まったボディに、クリアーのキャノピーがよく映える仕上がりとなりました。2〜3時間ほどで、日本の空を守った“番犬”の姿が立体として現れていく時間は、やはり特別なもの。形の魅力をじっくり味わいたい人にも、「なんだかカッコいい」と感じた人にも、このセイバードッグはきっと応えてくれます。まずは組み立てて、そのシルエットを手の中で確かめてみてください。

ハセガワ(Hasegawa)
¥1,427 (2026/03/21 17:39時点 | Amazon調べ)
ハセガワ(Hasegawa)
¥1,909 (2026/03/24 06:17時点 | Amazon調べ)

 

関連記事