
今ほどプラモデルを作りやすい時代はありません。一昔前では考えられなかった高性能な工具、塗りやすい塗料が、模型店や家電量販店に溢れています。そんな「プラモデルを作るための最高の環境」にある今という時代を、改めて教えてくれたのが、40年前のプラモデル「タカラ 1/24 スコープドッグ」でした。少年時代に一度挑戦して組み上げることができなかったこのキットを、今、こうして綺麗に組み立てることができたのです。それもすべて、今のプラモ環境のおかげ。あの時できなかったことが、今できる。それって、こんなにも嬉しいことだったのかと、改めて思いました。

現在のキャラクタープラモデルシーンでも、ガンプラと並んで愛され続けているロボットが「スコープドッグ」です。『装甲騎兵ボトムズ』に登場するロボットで、全高約4mというサイズ感と、ミリタリーテイストあふれる無骨なデザインが魅力。そして、このモチーフをプラモデルシーンにしっかりと根付かせた模型こそ、40年前に誕生したレジェンドキット「タカラ 1/24 スコープドッグ」でした。ボトムズファンの間では“御神体”とも言われるほどの存在。このキットの完成度の高さがあったからこそ、スコープドッグは現代の模型シーンにおいても、特別な存在であり多くの人から愛され続けているのです。

僕が購入したキットには当時のセメダインが入っていました。これだけでこのキットを綺麗に組み立てていた人がいるのか……。でも今は違います。僕たちには今の接着剤があるのです!

タミヤやGSIクレオスから発売されている速乾性の流し込み接着剤(タミヤセメント 流し込みタイプ速乾、GSIクレオス Mr.セメントSP)は、多くのレジェンドプラモと仲良くなれるスーパーアイテム。今回、タカラのスコープドッグをしっかり形にできたのも、この接着剤のおかげでした。

さらに、今見ても美しい成型のパーツの魅力を損なわずにカットできるニッパー。パーツ同士のすり合わせを気軽に行えるスティックヤスリ。細かなパーツをしっかりホールドしてくれるピンセット「はじピン」。そして複雑な形状のパーツに走るパーティングラインをきれいにトリミングできる「ウェーブ マイクロスクレーパー」。こうした工具たちのおかげで、40年前のキットも快適に、そしてきれいに組み立てることができたのです。

Mr.セメントSPの強力&速乾性能があれば、接着したパーツ同士が開いてくることもありません。ちょっと合わせに無理があったり、接着面積が少なくても、この接着剤の力技でなんとなってしまうシーンも多々あります。工具・マテリアルに甘えてどんどんパーツを形にしていけるのです。

あまりにも美しいボディパーツ。でも当時のキットらしく、分割はど真ん中です。胴体内にはメカパーツやコクピットパーツもセットされ、さらにハッチの開閉ギミックも入ります。初めて作った時、このボディがしっかりと組めなくて、バラバラにしてしまった思い出があるのです。

そんなトラウマとももうおさらば。これまでたくさん作ってきたプラモたちとの経験も大きいですが、それより今の工具とのおかげで、しっかりと組み上げたるとができたのです。


ウェーブのマイクロスクレーパーは、複雑な形状のパーツ整形に最適。パイロットやパーツの裏側、押し出しピンの跡などをあっという間に整えてくれます。

現代のウェーブ 1/24スコープドッグとの邂逅。この景色を、今の工具とマテリアルが導いてくれました。プラモデルを作る環境は、いま驚くほど整っています。だからこそ昔のキットも、かつてよりきれいに、そして早く形にすることができるのです。そして今のキットなら、多くの人がきっと思うでしょう。「プラモデルって、こんなにも楽しいんだ」と。こんなにも恵まれた環境でプラモデルに触れられる時代。この楽しさを味わわないなんて、やっぱりちょっともったいない。だから今日も机の上にプラモデルを置いて、作って、写真を撮って、その楽しさを多くの人に伝えていきたい――そんな気持ちが強く湧いてきました。
ぜひ今の環境で、あなたにとっての思い出のレジェンドプラモに、もう一度触れてみてください。
きっと、あの頃とは違う感情が動き出すはずです。