

塗装はキマったけど汚しの表現がなんだかしっくりこなかったバンイップ・ブーメランを練習台に苦節10秒。いきなり「スポンジチッピングの万能調味料、これで決まっちゃったのでは?」と思ったので皆さんにもシェアしてしまう。チッピングというのは装甲の塗装がハゲた状態を表現するものだが、なかでも細かな模様をランダムに描ける素材としてスポンジを使った方法を「スポンジチッピング」と呼ぶ。詳細は以下!
「スポンジを使うのはわかった!じゃあ塗料は何を使えばええの?」というのはワタシも悶々としており、黒でもなんか違うし茶色すぎてもなんか違う。焦げ茶色の錆を感じさせるイカした色が重要。あとシャバシャバなのかドロドロなのかも悩ましい。シャバシャバすぎるとスポンジに浸透しまくり、模型表面に押し付けると出汁を吸ったガンモドキよろしくジュワ~っと塗料が染み出してしまうため、スポンジ特有のジラジラした模様が転写されない。ドロドロだとスポンジ側に塗料が食いついてなかなか模型に飛び移ってくれない。丁度いい粘度も超重要。
かくしてワタシはエナメル系塗料の黒と茶を混ぜて溶剤を揮発させたり、ラッカー系だアクリル系だといろいろ試してきたのだが、しっくり来ることがあんまりなかったし、その都度混ぜて使うから色も再現性がない。もっとこう、バーンと使える最高の焦げ茶色はないのか。

もうなにも言うことはない。ファレホの「#150 ジャーマンカムフラージュ ブラックブラウン」を買おう。まず色が凄い。焦げ茶としか言いようがない。黒すぎず、茶色すぎず、サラサラ過ぎずドロドロすぎない。

準備も簡便至極。ボトルを振ってからキャップをくるくると開け、適当な皿や紙の上に数滴垂らせば良い。やれ薄め液だなんだと言わなくていいし、水性なので臭いも皆無。ダイニングテーブルの上でいきなりチッピングを開始しても誰も文句を言うことはないだろう。



エッジの利いた塗装ハゲと錆表現がランダムかつ自然に施せるスポンジチッピング。そこに使う塗料にはずっと悩んできたが、ワタシ的にはファレホの150番こそが「ついに出会った最高の相棒」だと確信した次第である。あとファレホは乾くとガッスガスのつや消しになるのも錆っぽくてよろしい。

こういう塗装は楽しいのでやりすぎになりがち。古い自動販売機の接地面近くはだいたいジメジメしていてこんなふうにジワジワとハゲたり錆びたりしている。しかし、これはちょっとやりすぎて粗密に乏しい。もっと自然な感じに、こう……。

まさに「臭いも汚れもこれ一本」というファレホの#150。みなさんも見かけたら絶対に手に入れてほしい。スポンジとこの塗料さえあれば、どんなメカもあっという間にイカした錆を纏って僕らにリアルな景色を見せてくれるはずだ。