
少女素体だけでもとんでもない満足感が得られるVFGスーパーメサイアのキットですが、やはりこちらも語らずにはいられません。もう一つの主役、VF-25S スーパーメサイアです。一応「ガールズプラモ」の枠だし、機体側のクオリティはそこそこなのでは?と思ったら大間違い。こちらも相当気合が入っていて、いい意味で裏切られます。

メサイアは少女素体との組み合わせが前提となるため、各所に複雑な機構が仕込まれています。その結果、細かいパーツ数は多め。説明書をよく読みながら、組み立てる必要があります。特に難所なのが足回り。その分完成したときの達成感は格別なのでぜひ味わってほしいポイント!

そしてここからがキモ。このメサイアは所々に渋い嵌め合いがみられます。組み付けの精度がギリギリのラインで攻められている、そんな印象を受けました。そのためあらゆる箇所が可動するにも関わらず、戦闘機たる端正なシルエットを損なわず、かつ保持力=遊びやすさが高い次元で両立されています。パーツ構成も含めてスバラシイ設計だなぁと感じました。スッ、ピタッで組み上がる少女素体とは対照的に、グッ、パチンと決まるメサイア。ひとつの箱で異なるベクトルの繊細な精度を味わえるなんてちょっと贅沢じゃありませんか!

加えて複雑なマーキングはシールを使う事により再現。あまりプラモに慣れてないユーザーでも高クオリティのプラモを手にすることができる間口の広さもこのキットの魅力といえます。もっと上を目指したいぜという熟練者のために水転写デカールが別売りされています。目指す完成度の選択肢をメーカーが用意してくれているのも面白いですね。

マクロスのガールズプラモを展開するにあたって、定番とも言える人気機体(モチーフ元が存在するもの)の擬人化という手法ではなく、素体+機体という構成を採った点がまず秀逸だと思います。このアプローチによって、VFGの世界観の中に、マクロスシリーズ最大の醍醐味である三段変形が独自の魅力を持って繰り広げられています。そして、その変形を根幹から支えているのが、パーツ同士の高い精度(=ハメ合わせの渋み)。ここがしっかりしているからこそ、複雑な変形機構もしっかり成立しているのだと感じます。ガールズプラモファン、マクロスファンのみならずぜひ多くの人に実際に手に取って体感してほしいキットなのです。