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【レビュー】クリアな翼竜のプラモデルがつなぐ、作り手のバトン/タミヤ 1:35 プテラノドン

 プラモデルという趣味の面白いところのひとつに、メーカーから提供されるものがパーツと完成までの道のりであり、ユーザーの手で完成するというところにあります。つまり、メーカーからのバトンを受け取って、ユーザーがゴールするわけです。そのバトンには、考えられたパーツの分割や組み立て方等の要素が詰まっていて、その中でもパーツをどんな色で作るか(成形色)はとても大切な要素の一つです。なにしろパッと見た瞬間の印象を、分割よりも早く決めてしまう要素ですからね。

 今回組み立てたのは「1/35恐竜シリーズ」の翼竜プテラノドン。パッケージを開けると二つ折りの説明書とランナー2枚が入っています。両翼を広げた身体のパーツがドンと入っているので思わずニヤリとしてしまいますね。頭部も分割なしのワンパーツ。さらにさらに台座を兼ねた岩山と海。これも一つのパーツとして完成しているので、組立はほんの数ステップ。本当に「もう出来てる」です。ササッと組めば10分程度で完成するでしょう。

 しかし、ここからが本題。このプテラノドンは全身が淡いブラウンのクリアパーツで成形されています。これには思わず唸りました。ぼくの中でクリアパーツといえば、飛行機のキャノピー(窓)などワンポイントで使われるイメージだったからです。

 思うに、このキットをクリアパーツで作ったのは、プテラノドンの翼が薄い皮膜であることを表現するため。翼が薄く、光の透けるようなものだったことを表すためでしょう。クリアにしたことで、翼に走る血管のディティールが見えにくくなっていますが、それより生物としてのワンダーを表現することを優先したのだと考えました。そんな表現を成立させるために、タミヤはクリア成形に行き着いたはず。となればキットを組み立てるユーザーの私も考えます。この受け取ったバトンを最大限に活かして完成させたい!

 その決意を胸に、塗装を開始。恐竜は自由に塗装できるモチーフなので、自分を信じて思うままに塗るのが吉です。翼の透け感がなくならないように注意しつつ、塗料がのるギリギリに薄めて重ねていきます。均一には塗れていないので筆ムラが生まれましたが、光にかざすとうっすらと透けて、結果的には良い着地を迎えました。

 このプテラノドン、組み立て自体は軽めですが、特徴的な成形色のおかげでメーカーの想いについて考えることが出来ました。皆様も是非お手に取って、熱意のこもったバトンをどう活かすか、考えてみてはいかがでしょうか。

ひぃのプロフィール

ひぃ

1993年生まれ 兵庫県在住の地方公務員
プラモデルのほかにボードゲームやTVゲームも大好き
さらにキャンプにも行くような多趣味な人間です
友人2人で色んな雑談をするラジオ「まかないラジオ」を
YouTubeで毎週水曜日18時から配信中!

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