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【レビュー】バンダイスピリッツの情景プラモが大ボリュームで嬉しい!/「30MF カスタマイズストラクチャー 1」

 「バンダイスピリッツの木のプラモ」である。丸太に標識、なかなか見ないデカさで、木のテクスチャーの彫刻の圧が凄い。このキットは基本、プラ成形色がグレー単色となっている。成形色を陰影として、水性ホビーカラーの筆塗りでペチペチと色立ち上げていけばリアリティが爆発することが容易に想像できる。無論、無塗装でもそのボリュームによって存在感が大変強い。

 同じく「バンダイスピリッツの岩のプラモ」は成形色のまんまで、もう岩。勝手にゴールしてた。

 さて、このプラモデルはなんなのかというと『30MF カスタマイズストラクチャー1』である。ファンタジーなモンスターとともに、1/12スケール相当の岩、丸太、標識という情景アイテムがセットされている。活用は30MFシリーズだけに留まらず、同スケールの美少女プラモをはじめ、バイク模型などにならべると、なかなかのボリューム感で情景が沸き立って凄いのだ。この新キット、地味にバンダイスピリッツの意欲作ではないかと感じて楽しみにしていた。

 話はそれるが世はまさに「美少女プラモ情景アイテム戦国時代」と言える。キャラクターものを扱うメーカーであれば、美プラのひとりくらいを打席に配置せねば勝ち残れない現在だ。それと合わせて100円ショップへいけは美少女プラモ、もしくはフィギュアと同スケールの情景アイテムが無数に陳列されている。学校の机から楽器にライブ機材、三角コーンなど工事現場用品まで、しかもそれぞれに相応の色プラ成形で造形されている。さらにはタンポ印刷まで施されてたりで、そのコストパフォーマンスには驚きしかない。コトブキヤも創彩少女庭園シリーズに合わせたアクセサリーパーツを鮮やかなプラ成形色でキットを展開中だ。

 そんな中、バンダイスピリッツがグレー単色の情景キットを展開しはじめたのだ。自社レーベルのファンタジー系キットではあるが、丸太に岩などは前述の通りその汎用性は高い。それをお得の「色プラ」を封印し、今回は「塗らないか?」と提案してきたのだ。しかも塗りたい気持ちが爆発するような、色気ある濃厚ディテールをプラスチックに刻んで。ガンプラはもはや塗りたい気持ちを完封してくるような姿勢だというのに、こちらはまったく逆ベクトルで歩んでいこうという意思を感じた。今後も情景アイテムを展開するようなので楽しみでしかない。

Max Factory PLAMAX AAAヴンダー

 キットのモンスターの話も。スライムがもう一組、そしてお化けキノコの一部はクリアパーツとなっている。これも「クリアーカラーや蛍光カラーで塗りてぇ…!」と心くすぐるニクい造形だ。ここで気がついたのだがスライムの天部にコアクリスタルみたいなものが裏に彫刻されている。ここがスライムの急所ってことだろう。いやー、 ファンタジーしてるなー!

 スライムは群体から3つに分かれる感じで造形されているのにも関心した。分裂と結合、まさにスライム。お化けキノコと鳥(カラス?)のほうはバンダイスピリッツ自社レーベルの「オリジナルメカ+ファンタジー」という意匠が立つデザインとなっている。鳥の翼や、キノコの笠とか30MMなどのメカプラモの改造パーツとしても重宝しそうだ。

 取り急ぎスライムだけメタル化した。シュナイダーの『 ミラーエフェクト クロームマーカー』を試してみたかったのもあるが、スライムの形状と抜群のマッチングである。しかしこのマーカー、とんでもない銀メッキ力である。もはやメタルスライムというよりも銀の雫みたいだ。今回紹介したキットと合わせて、こちらのマーカーもぜひいっしょに手に入れてほしい。想像以上にテンション上がるので!

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