
光るなら、光らせたいぞ宇宙戦艦プラモ。別売りのLEDユニット、そりゃ買うよ。
だがその前に「バンダイスピリッツがスケールモデルのふるまいでプラモつくるとマジやべぇ」という話をしたい。オモチャの安全基準対応としてパーツの角や突起部を丸くする通称「バンダイエッジ」は、ガンプラなどをリアル風味に仕上げたいモデラーとってはややネガティブな意味合いを持つ。それに反してキットの対象年齢を「15歳以上」とグンと引き上げ、”NOバンダイエッジ”な宇宙戦艦ヤマトシリーズはとにかく精密かつ尖っている。パーツの形状や構成は「簡単に楽しくつくれるガンプラ」の対極にあるような設計思想で、大変エッジーだ。いつもは子供相手のみんなの優しい体操のお兄さんが、大会で頂点を目指す際にはいちアスリートとしてバトルフェイスとなる。そんな感じ。
この高射砲(高角速射光線砲塔)が群れとなるこのランナーなんて、もはや艦船プラモでしかない。これを接着剤不要のスナップフィットで植えていくことになるのだが、緻密な砲身を指で折りかねない。なので「はじピン」とか調子の良いピンセットが欲しくなる。この他にも細かなパーツがいくつかあり、流し込み接着剤で固定した方が取り付けが楽だったり、脱落を防げる。しかしだ、組み立ての際や完成後の破損脱落があろうとも「接着剤不要の超絶精密なスケールモデルを成立させる」という矜持みたいなのが見て取れて、バンダイスピリッツが普段見せない雄々しさを感じた。「欲しかった宇宙戦艦ヤマトはこれだろ?」と言われているみたいで、はい、そうです。と答えざる得ない。

抜群の色味のプラ成形色を活かして無塗装のままデカールを貼り、半光沢でプレミアムトップコートしてゴール。海辺で写真を撮ったら、これはもう艦船プラモだ。本キットはアニメシリーズの”3199版”を主として”2205版”とがコンパチとなっており、パーツ及びデカールを選択することになる。3199版の式典参加仕様にすると主砲に三本線、船体にはヤマトマークが入るとことになる。深い色味のプラ成形色に白のデカールが差し色となってケレン味が増すので大変カッコ良い。組みごたえも含めて、完成後の満足度はかなり高いのでぜひとも組んでもらいたいキットと言える。

本キットと合わせてディスプレイ用に推奨されているアクションベースの購入をオススメしたい。キット付属の船台(ディスプレイスタンド)を組み立ての際にも使うことになるのだが、取り出したり置いたりするたびに艦底部に飛び出す第3艦橋など繊細なパーツを破損しかねない。なんなら途中で翼を折った。そこでガッチリ固定の1点支持のベースならば付けたまま作業ができるし、完成後もベースを持てばブンドドもしやすい。これにより、高射砲の砲塔や翼を折りまくった小2の息子との和平が成立するのであった。

本キットの各部を光らせてライジングするには別売りの『発光ユニット(白) 2灯式』と『LEDユニット(青) 』の購入が必要となる。どちらも品薄なうえ後者は2個必要なのだが、1個しか買えなかったのでサードパーティーの同等品を買うことに。写真右のボディも青いものがバンダイスピリッツのものなのだが、比べると輝きが圧倒的。これをいつでも買える状況になってくれると嬉しいな。もっというと、LEDで光らせるプラモがもっと増えてくれたら良いな。プラモが光るだけで安直に「凄い!」と興奮できるので…… 光るプラモ、もっと欲しいぞー!