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花金だ!仕事帰りに買うプラモ。迫力の多重装甲も爆速で組み上がる!「MODEROID デルフィング 第三形態」レビュー

 週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はグッドスマイルカンパニーのプラモデルブランド「MODEROID」の新作、「ブレイクブレイド [原作漫画版] デルフィング 第三形態」をお届けします。まるで城壁が走っているようだと劇中でも言われるほどの迫力あるスタイルが最高ですよ!

 漫画『ブレイクブレイド』の主人公メカ・デルフィングは、回を追うごとにパワーアップを続け様々な姿を見せてくれます。その中でも「第三形態」は、ストーリーの盛り上がりと合わせて大きく姿を変えた形態として読者にインパクトを与えました。またこの重装甲も、本作に登場するファブニルという量産メカの中破した装甲を寄せ集めて作った急造多重装甲という設定で、さらにモデラー心をくすぐってくるのです。

 MODEROIDのデルフィングは設定イラストのようにスマートな造形となっています。そのスマートさとは対極にあるとも言える多重装甲を取り付けた時に生まれるギャップが非常にかっこいいです。

 装甲パーツが収められたランナー(パーツが繋がっている枠)は、本キットの大トロです。成型自体も厚めになっていて、無骨さが見事に表現されています。また装甲同士を繋ぐアタッチメントを別パーツではなく「彫刻」とすることで、細かなパーツ分割を避けることに成功。これによって、多重装甲の組み立てスピードも格段に早くなる上に、完成後も取り扱いがしやすくなります。

 最も特徴的な肩から前身を覆う多重装甲は、この黒いフレームを介して肩の軸に接続されます。これだけでかなりガッチリと保持されるので、とても取り扱いしやすいです。

 MODEROIDの特徴である、塗装済みパーツも多数セット。試作重大剣やイーストシミターの刃は塗装済みなので、組み立てるだけで雰囲気ある仕上がりになります。試作重大剣は、成型でダメージ表現が施されているこだわり仕上げとなっています。

 第三形態は、多重装甲のほかに、両腕にシールド(これもカスタムされた多重盾)もマウントされます。このシールド裏には、特製のマウントを介して試作重大剣とイーストシミターが取り付けられます。これだけの重量のものを取り付けても関節は負けることなく、さらにパーツがポロポロと外れることもありません。ガッチリと保持できます。

 そして手首に熱い情熱を注ぐのがMODEROIDのもう一つの特徴。デルフィングの手首のデザインはかなり特徴的。指の腹の細かなディテールまで彫刻で表現されています。

 胴体のフレームは、腹部中央の可動軸で大きく前屈できます。肩も引き出し式関節が採用されているので、ポーズの幅が広いです。

 多重装甲を取り外せば、パージ状態も楽しめます。パージ状態も「引き算の美学」的なかっこよさがありますね。パージ状態は、本キットの広い可動範囲をフルで楽しめますのでガシガシ動かして遊んじゃいましょう。

 フル装備状態でも2時間あれば組み上がります。細かなパーツも一切ありません。多重装甲の重量感と迫力が凝縮したロボットプラモデルは、あなたの週末を盛り上げてくれること間違いなしです! 今年も花金プラモを楽しんでくれてありがとうございました! 来年の週末も一緒にプラモを楽しんでいきましょうね〜〜〜。それでは、良いお年を!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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