
「そういや組んだことなかったな」のバンダイスピリッツ製ジブリものプラモデルから、フラップターをチョイス。メーヴェと同じ1/20スケールで、フラップターの本体は握りこぶしくらいの大きさ。いやそんなことよりも見てほしいのはパズーとシータの出来ですよ。色分けされてないから塗らなきゃ〜とか言ってる場合じゃない。いまどきの塗料があれば普通に塗れるので、そのまえに造形を見ましょう造形を。

1/20スケールとはいえふたりは10代前半と思われるため、頭頂高はおよそ75mmと少し小さめ。しかしこの一体でドカーンと成形された肉厚なボディが本当にすごい。ふつうこんだけ分厚いパーツはプラスチックが収縮して表面が凹んでしまう(=ヒケる)ので前後左右に分割するもんですが、シータのつま先から上半身までワンパーツですよ。高圧でプラスチックが金型の中にギリギリギリ……とねじ込まれた痕跡が表面に表れたスジ状のシワに見て取れます。

パズーの頭部も前後に割らず、スライド金型を使ってゴロンと一体。目の表情、口の表情、ゴーグルから髪の毛まで文句無し。耳の造形がどうしてもビミョーになってしまいますが、しかしそれでも肌色のプラスチックを活かしてそれ以外の部分をビシッと塗ればじゅうぶん「人の頭部」として胸を張れる出来だと言えましょう。

ふたりを組んで並べると、中腰で叫ぶパズーは力のこもったポーズ、飛行石をかかげるシータは伸びやかなポーズでとても対照的。フラップターの手すりにそれぞれが手をかける位置関係がとても立体構成として優れています。フィギュアを愛でているだけでもずいぶんおもしろいぞこのプラモデル。

ペールオレンジのプラスチックを活かしながらカッキリと塗り分ける方法はいずれお見せするとして、まずは超肉厚でガツンとした彫刻が味わえるということをみなさんにお伝えしたく、まずはこの状態をお届け。フラップターの出来もさることながら、「固定ポーズの1/20フィギュアっていいよな〜」ということをみなさんもぜひ噛み締めてください。めっちゃいいっすよこれ……。