

『機甲界ガリアン』は1984年に放送されたアニメで、中世世界に突如あらわれた巨大ロボットといった独特の世界観で、見る者の度肝を抜いたスタートを切ったのでした。放送から40年、ウェーブとアカデミーのタッグで主役のガリアンだけでなく、プロマキスまで見事にプラモデル化。そしてガリアンの強化タイプである「ガリアン重装改」までラインナップを広げたのです。

物語中盤、再びドックインしたガリアンに、改造が施されることになります。肩には軽くさばけるキャノンと、立派な盾、そして脇に抱えるほどの連装巨砲……。これを得たガリアンは、ふたたび戦場に降り立ちます。パッケージをご覧ください。アカデミー製キットのパッケージアートを担当するコン・ヨンソク(공영석)氏が描く重装改の威容。空から襲い掛かるウインガルというロボットが叩き落され、陸から攻めるプロマキスはすでに枯れ、戦場に静寂が訪れる……というこの機甲界ガリアンの世界観を400%描いた最高のイラスト。空に大きな星の影があるのも、まさにこのアーストという世界を表していて、アニメを見た人を泣かせる情景なのです。

さて、ガリアン本体でも見せた色分けのこだわりは、重装改でもしっかり活きています。盾のフチは黄色、中央は赤、そして裏側は暗いグレー。これがピタっと合わさります。現代の精度に本当に感謝です。

既存のランナー(パーツが付いている枠のこと)に足された主砲のパーツ。ガリアンもこうやって本体に足されることで重装改になったのです。

既存のパーツもすべて入っているので、強化前のガリアンにも組めます。ガリアンを起源とする蛇腹剣、そのパーツも入っている……。通常のガリアンをすでに飼っている人は、さらに長い蛇腹剣が作れるのでは……。

キャノン砲は、既存のインナーパーツにじつはすでに軸受けが存在していて、外装だけが新しい状態でスタンバイしていたのでした。このそこそこ大きいサイズ感がいいですよね。

シールドは軸でガッチリと保持することができます。カラフルなシールド裏のディテールもまた素晴らしいですね。

これ! これなんですよ重装改の最高な射撃ポーズ。この構えを実現するためには、盾のサイズや銃のサイズ、そして本体の可動範囲などいろいろやり取りしなければいけないパラメーターが結構あるんです。で、見事にやってのけた。ウェーブとアカデミーに盛大な拍手を贈ります。


重装改になると変形も変わります。上半身はキャノンを得たことで空中戦が得意なモードに、下半身はそれ単体でさきほどの斉射モードを得る戦車的存在になりました。左足にコクピットがついていて、ここもしっかり再現されています。

重装改の斉射ポーズ、変形したときのバランス、こうしたものを失うことなく、ガリアンに足して見事に再現。文章で書くと簡単ですが、難しいミッションをこなして、プラモデルとして強化されたガリアン重装改。ウェーブとアカデミーの底力に唸るアイテムとして、そして’80年代リアルロボットアニメの主役のコレクションとしても、すばらしい仕上がりになっています。