

『機甲界ガリアン』を見たことがなくても、この4脚で圧のある曲線たっぷりのロボット、なにか感じるものがありませんか……? 1984年に放送を開始した『機甲界ガリアン』に登場する敵の量産機プロマキス。西洋の甲冑のような複雑な曲面をもち、脚も4本でケンタウロスのような姿をしており、劇中の呼称も「人馬兵」と呼ばれています。そんなプロマキスが現代フォーマットのプラモデルとしてウェーブから蘇りました。実際に組んで見ると、その内容は40年の熟成を感じるキットだったのです。

組み立ては頭部からはじまります。真ん中で分割されているのですが、シンプルながらヌルっとした曲面の頭部をよく捉えています。

腕で見るとよくわかるのですが、フレームとしてのパーツと、アーマーとしてのパーツをはっきりとわけて、そのうえで外装の曲線をよく再現しています。

コクピット内部も表現されていて、しっかりとフィギュアも付属。最初、人馬兵は表情もなく、兵士もいかつい全頭ヘルメットをつけて出てくるので、本当に敵が誰なのかわからない、人なのかもわからないという緊迫した展開になっています。

そしてコクピットなどの中心部に外装を取り付けるとこうなります。胴体は、色分け、パーツ分割、美しい曲線と、本キットの良いところを全て体感できるブロックと言えます。ここで気づいたのですが、クリアーパーツはおそらくビジョンバイザーとしての役割ということを示しているんですね。40年目にして初めて知る設定……あるいは、WAVEがうまいこと胸のくぼみを解釈したか。これだけで組んで良かったこのキット!

脚もフレームと外装を切り分けるシステムが効いています。よく動くし、色分けも効いているし、つま先がひづめとアーマーにわかれて構成されている、という部分もまたよくできていますね。

しっぽも分割式で、ひとつひとつがボールでつながっているので、かなり表情がつけられます。こっそり言うと、後ろ脚だけで立つときにこのしっぽが三本目の脚として効くんですよ……。

こだわりの色分けはシールドや肩アーマーなどで思いっきり楽しめます。シールドの内側と外側、スパイクをデザインラインでうまく分割し、色分けを表現。最近ではこういった分割は各メーカーのプラモでよく見られますが、組むだけでもかっこよさを味わってほしいというメーカーの意図が当たり前のように入ってくるのは、やはり驚きですよね。僕たちの今のプラモデルは本当によく考えられてかっこいいものばかりです。

ハンドパーツはいい感じの丸指で、手の甲の曲線のバランスも抜群。指側ではまっすぐなカタチが手の甲ではぷるんとしたかまぼこ形状になるところ、ナイスです!

いやもうすごいんですよ。4本脚だから躍動感も良いし、よく動く。ふくらはぎの穴から炎を吹いて駆け回る姿が思い描かれる……。

「城壁を飛び越えろ!」。本当によく動く。

主装備の槍は傘部分ではずれて、後尾のピッケル状の部分も攻撃に使えます。劇中に地味にあったシーンもしっかり再現しちゃって……。

組みやすくて遊びもたっぷり、オススメですよ。1984年のロボットブームに輝く個性あふれるデザイン、2025年ならではの素晴らしい手触りや、クリアーパーツの良い解釈を楽しもうじゃありませんか!